内容説明
列強の割拠する天津で共産主義にシンパシーを抱いた青年は、激動の中国革命を見届け、中国に骨を埋めたジャーナリストになった。砲弾の降るなかでペンを走らせ、収容所から夜陰に紛れて脱出し、何年も鏡ひとつ許されない獄中生活に耐えながら、激動の中国の半世紀をその目で目撃した稀有な記録。
目次
十字路―西へ、東へ
家系
邱茉莉の出身家庭と生い立ち
ハルピンでの子供時代
天津―少年から青年へ
駆け出しの記者だった頃
戦場記者(一)南京
戦場記者(二)武漢・台児庄
戦場記者(三)広州
香港、宋慶齢と〔ほか〕
著者等紹介
エプスタイン,イスラエル[エプスタイン,イスラエル] [Epstein,Israel]
ジャーナリスト。1915年ワルシャワ生まれ。幼少時に両親と共に中国に移住、十五歳で天津の新聞「京津泰晤士報」編集部に入って以来、一貫して現代中国の姿を報じ続けた。宋慶齢の招きにより1951年にアメリカから中国に帰国、英語誌「China Reconstructs」(現在の「China Today」)創刊に参画、57年に中国国籍取得、64年に中国共産党入党。文化大革命期には五年間にわたって投獄されていたがのちに名誉回復。2005年、北京で死去
王唯斯[オウユイシ]
1984年9月北京生まれ。文学博士。北京大学修士号取得後、2016年来日。2017年文教大学大学院博士後期課程に進学、2020年修了、博士号取得。CATTI(中国通訳翻訳専門試験)日本語通訳一級、翻訳一級、司法試験などの資格を有する。現在文教大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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