目次
1 里山の平屋暮らし―先進的な住まいを提供する
2 甲府の家―性能と意匠の良い関係を模索する
3 福島の家―森の中の住まいを目指して
4 くらしこの家とハナレ―2世帯住宅の望ましい関係
5 諌早の家―スタンダードな住まいを探して
6 近江高島の家―風情を引き継ぐ
7 つむぐいえ―高気密・高断熱への初チャレンジ
8 魚沼の家―雪国の暮らしと向き合う
著者等紹介
伊礼智[イレイサトシ]
1959年沖縄県生まれ。1982年琉球大学理工学部建設工学科計画研究室卒業。1983年同研究室研究生修了。1985年東京藝術大学美術学部建築科大学院修了。丸谷博男+エーアンドエーを経て、1996年伊礼智設計室を開設。2012年~住宅デザイン学校校長。2016年~東京藝術大学美術学部建築科非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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urigaya
1
タイトルに魅かれて衝動的に。建築といっても大なり小なりさまざまな規模があるなかで、ここまで誠実に、そして、緻密に、おおらかに、住宅を見つめ、創り出すことのできる建築家はいないのではないかと。目を養い、手を練り、耳を澄まし、よく笑い、喉を潤し、即実践。耳にいつまでも木霊する魔法の言葉です。2021/07/11
snzkhrak
0
伊礼氏の本は何冊めか。よりディテールのイメージを想起するため選書。開口部の処理がポイントになっている事が理解できた。光や風を取り込むには大きな窓が有効だが、これは近年注目が高まる断熱性に直接影響する。いかに少ない窓で効果的に光や風を取り込めるかがポイント。我が家は都市部の3階建なので、より立体的な楽しさを重視していたりと、伊礼氏の家とは異なる部分もあるがイメージは近い。工務店の候補の方もハーフDIYを推奨されているような方で、イメージが共有できそうだし、楽しく作っていけそうでワクワクしている。2025/01/19
ponnnakano
0
伊礼さんを初めて知った十数年前と比べると、基本の部分は変わらないまま幅が広がったように感じます。断熱性能の向上もそのひとつ。造園家の荻野さんや東大の前さんや全国の工務店さんとの関わりから生まれたものなんでしょうね。きれいな写真と味のあるスケッチと伊礼さん本人の解説と詳細図で、その住まいの設計のポイントがよく伝わってきます。福島の家の、庭を縫って行くようなアプローチ、楽しそうでいい。眺めのいいところに窓を作る(そうじゃないところには作らない)って簡単そうで意外に難しい。こんな家がもっと増えていくといいなぁ。2021/11/04