内容説明
「ヨイトマケの唄」をはじめ、名曲の誕生秘話がここに!美輪明宏の歌と人生。
目次
第1章 シャンソンの心―「愛の讃歌」(音楽との出会い;歌手になるまで;シャンソンとエディット・ピアフ;「恋」から「愛」へ;ピアフの描く「愛」)
第2章 シンガー・ソングライターとして―「ボタ山の星」「祖国と女達」「金色の星」「故郷の空の下に」(ファッション革命とレコードデビュー;炭鉱の町にて;従軍慰安婦の叫び;生きるためのロマン;一〇歳の夏;決意)
第3章 「無償の愛」を伝える歌―「ヨイトマケの唄」(二人の母;エンヤコーラーの心;満州帰りの青年;歌が人の心に届く時;人の心の中で生き続ける歌)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
50
「ヨイトマケの唄」は、私の母がちょっときついかなと思われる家事をする時によく歌っていました。威勢良く高らかに歌っていたので、こんなに子供を思う母心を表した唄だったとは、大人になってから気付きました。美輪さんの優しさと、毅然とした心意気には感動しました。言葉尻を捉え、薄っぺらい差別用語と批判する人々が哀しい。でも、きちんと捉えてくれる人々もまた多かったのが嬉しい。美輪さんの言葉使いの美しさにも心惹かれました。2019/02/03
たまきら
25
子どもの頃アニメ「幻魔大戦」でこの人の声を聞いて以来、なんとなく気になっているものの、著作を読むのは初めて。いやあ、まっすぐで嘘が無くて、気持ちよく読みました。ヨイトマケのSONGSは、多分TVのHDDにあるはず。その時も感動しましたが、ご自身の語りで読むとやっぱりわかりやすくてじ~んとしました。ピアフの人生を熱く語り、恋と愛の違いから愛について語っていく前半が特に良かった。読み終わって「生きるってやっぱいい!」と素直に思える愛に満ちた本です。ぎっちょんちょん(にほんごであそぼでみわサンが言うセリフ)。2018/03/13
つけ麺部長
8
知っている話も書いてありましたが、やっぱり良いことが書かれていると思い、一気に読みました。自分にできることを精一杯行う、ですね。2018/10/21
晴久
8
自伝的な本だと思っておらず、読むのをやめようかと思ったのですが、結果的に引き込まれて最後まで読みました。気づいたら泣いていた。2018/05/24
夫婦善財餡 汁粉
8
ヨイトマケの唄ができたエピソード。 街で知り合った、天涯孤独の苦学中の青年に、再会した美輪さま。再会のとき、青年は現場監督になっていた。 亡くなった青年のお祖父さんのため、立派な人になろうと、つらいアルバイトを重ねながら苦学を続け、偶然の再会時には技術者(監督)として、現場仕事に励んでいた。それを唄にして、あの素晴らしい作品が誕生。他にも放送禁止歌らしいのですが、家族のために苦界に沈んだ女性を題材にした唄などのエピソードが書かれており、泣いてしまいました。2018/05/09