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内容説明
生と自然をくつがえす新しいドゥルーズが生まれる。最も包括的で最も過激な、いま絶対に必要なドゥルーズ論。ライプニッツ、スピノザ、シェリングとともに、その思考の最深部を横断する「出来事」と「生成変化」の論理と政治の生態学。
目次
第1部 出来事の論理(時間と真理;ライプニッツ/ドゥルーズ―神、世界、自我;カオスモスを信じること―潜在的なものの蜂起)
第2部 生成変化の時間(出来事の裂開;愛の病―神の発生と崩壊;(不)可能性の世界)
第3部 ノマドの政治(ノマドのテリトリー;力能の生態学;器官なき政治)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鏡裕之
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ドゥルーズといえば、社会という有機体、人間という有機体に対置した、「器官なき体」(有機体的なつながりから切り離した状態)。本書の特徴は、ドゥルーズの講義も参照していること。その甲斐もあって、第8章までの議論は面白く読めた。ただ第9章「器官なき政治」は、ドゥルーズの1960年代的政治観や左翼的政治思考の限界が見えて萎えた。現代へ向かって暴力が著しく減少していること、国家間の戦争も少なくなっている事実が取り込まれておらず、「戦争の拡大」という古臭いステレオタイプが顔を利かせていて、正直閉口した。2022/10/21
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