内容説明
写真史を根底から刷新する。過去の痕跡、指標、証拠、再現/表象、複製―人間が世界を把握するための手段―としてではなく、“世界”がみずからを現在や未来に向けて開示することとしての“写真”の歴史を描く、さまざまなものをアナロジーで結びつけ続ける写真の「共和国」へ。
目次
序章
第1章 再臨
第2章 とどまらないデヴェロプメント
第3章 カメラのなかの水
第4章 ある種の共和国
第5章 私 あなた
第6章 死後の現前
著者等紹介
シルヴァーマン,カジャ[シルヴァーマン,カジャ] [Silverman,Kaja]
1947年生まれ。ブラウン大学で博士号を取得後、イエール大学、トリニティ・カレッジ、サイモン・フレイザー大学、ローチェスター大学、カルフォルニア大学バークリー校などで教鞭をとったのち、現在、ペンシルヴァニア大学美術史学科教授
松井裕美[マツイヒロミ]
1985年生まれ。パリ西大学ナンテール・ラ・デファンス校で博士号を取得後、名古屋大学文学研究科特任講師、神戸大学国際文化学研究科准教授などを経て、東京大学総合文化研究科准教授
礒谷有亮[イソタニユウスケ]
1983年生まれ。ニューヨーク市立大学大学院センターで博士号を取得。大阪大学文学研究科助教を経て、京都産業大学文化学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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近代の形而上学の歴史・存在するすべてのものの関心の中心として人間を確立 写真の指標性 未来を過去と同様に不変なものへと変える 革新的な思想は革新的な階級・プロレタリアートからしか生まれない 写真イメージは再現前や指標ではなくアナロジー アナロジーは写真イメージが発展・現像する流体でもある 再臨 とどまらないデヴェロプメント カメラのなかの水 ある種の共和国 私 あなた 死後の現前 アナロジーとしての写真の歴史 『アナロジーの奇跡』を読み解く七つの鍵とシルヴァーマンの思想遍歴2022/07/13