内容説明
繊細な豪腕で子規的批評を実践してきた批評家の新たな出立。伝説の名作「“現実”という名の回路」「リアリズム批判序説」併録。
目次
1 季節外れの里帰り(動くものと細かなもの―タトゥー選手と伊藤若冲;季節外れの里帰り―ロシア・フォルマリズムをめぐる二、三の事柄(および註)
「遠ざかりの現前」―宮川淳と中上健次 ほか)
2 フローベールの教え(なんについて書かれたのでもない書物;ペンの人間;超人間的な没個性 ほか)
3 批評三論(“現実”という名の回路―子規・漱石・柄谷行人;リアリズム批判序説―正岡子規における“明視=名詞”の構造;人はいかにして「テクスト」になるのか?―蓮實重〓『「ボヴァリー夫人」論』の一側面)
著者等紹介
渡部直己[ワタナベナオミ]
1952年東京生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。日本ジャーナリスト専門学校講師、近畿大学文芸学部教授を経て、早稲田大学文化構想学部教授となり、2018年に退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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