目次
街の染み・街のディテール
ボニータの女
看板と日本文字
モノに寄ってく
東京は、秋
ベタ光線
捜す人、発見の人
道のデコボコ
街のアート
真正面の文法〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
PEN-F
20
写真界の巨匠、アラーキーの写真集。昭和の東京の街並の写真がメインで、この本の面白い所は自ら撮った写真をアラーキーとその妻 陽子さんがその写真について楽しそうにつぶやいている事である。実は、写真てーのは写すことより写したものを見せて話す方が楽しいのだ。2019/05/12
チェアー
19
ちょっと昔の、まだ猥雑さが残っていたころの東京の様子。なぜこの場所を、なぜこの対象を、というキモの部分を、アラーキーが陽子さんに平易な言葉で語っているのは、一つの写真論にもなっていて面白い。感じたのは、やっぱり猥雑さがない街はエネルギーが低下しているということ。清潔志向、美化志向は、ヒトの中に建前と本音の大幅な乖離を生み出してきたのではないのかなあ。2017/02/24
ぱーこ
0
素敵な夫婦2021/08/18
ブラウン
0
1972年から、一年東京を歩き回った記録写真。三脚担ぎ、6×7モノクロで撮影。当時、32歳である。写真、映像を、よく理解しているのが伝わってくる。この撮影を、ライフワークにしていたら本当の意味で世界的写真家になっていたのではないだろうか。名作である。2020/09/17