内容説明
養子縁組後の子どもや生みの親たちが、連絡を取ったり、面会・交流したりするノウハウがこの一冊に。知らない方が幸せ、秘密は墓場まで持っていく、父母は複数組でなく一人ずつがよい、というパターナリスティックな考えを越えて、養子縁組へのスティグマをはがしていく。告知と出自を知る権利のその先にありうるリユニオン(再会と交流)の実践をはじめて日本に紹介するハンドブック!
目次
1 序論
2 はじめの一歩を踏み出す:出生記録情報
3 捜索の手がかり
4 生母との再会
5 生父との再会
6 生親が同じきょうだいとの再会
7 養子縁組先の家族との再会
8 拒絶及び失敗に終わる再会
9 捜索と再会の道のり
付録:イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、アメリカ合衆国において捜索と再会を行うための情報
著者等紹介
白井千晶[シライチアキ]
静岡大学人文社会科学部教授。専門は家族社会学、医療社会学。リプロダクションが専門、とくに生殖医療、養子縁組や里親、施設養護などを通して、社会での「血のつながり」の位置づけを理解することに関心をもっている。一般社団法人全国養子縁組団体協議会代表理事、養子と里親を考える会理事
吉田一史美[ヨシダカシミ]
日本大学生物資源科学部専任講師。専門は応用倫理学、生命倫理。胎児や乳児の生命保護をテーマに、日米の養子制度に関する歴史研究に取り組む
由井秀樹[ユイヒデキ]
日本学術振興会特別研究員(PD)。不妊医療を中心に、生殖と医療をめぐる歴史について研究している。養子縁組や社会的養護にも関心を持っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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