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内容説明
18世紀アメリカ。大陸軍の軍医だったマーカスは戦地でフランス軍の勲爵士マシュー・ド・クレアモントと出会った。その泰然とした威厳に惹かれたマーカスはマシューと行動をともにするが、流行り病に倒れてしまう。高熱に浮かされ、瀕死状態のマーカスにクレアモント勲爵士は言った。「生きるために人間の血を飲めるか?」と―。人気シリーズ続編、ここに完結!
著者等紹介
ハークネス,デボラ[ハークネス,デボラ] [Harkness,Deborah]
南カリフォルニア大学で現役教授をつとめる歴史学者。16~18世紀のヨーロッパにおける魔法と科学の歴史を専門とし、ケンブリッジ大学から学術書も出版している。フィクション作家としてのデビュー作『魔女の目覚め』(ヴィレッジブックス)は発売前から注目を集め、世界38カ国で出版された。2018年には同作がTVドラマ化され大きな話題となり、シーズン2とシーズン3の製作も決定している(日本未配信)。現在は、勤務先のある南カリフォルニア在住
中西和美[ナカニシカズミ]
横浜市生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
28
歴オタにとって、吸血鬼のような時空を超越した存在は本当に魅力的です。このパラノーマルな設定をめいっぱい活用して描かれた今作も、また一気読みしてしまいました。前シリーズにはキリスト教がベースに敷かれていて面白かったですが、今作は革命、自由、真の平等といった要素を巧みに組み込んであり、独立戦争をまた違った目線で追うことができたのも良かった。原題は宗教やしがらみ、様々なものからの「Convert」を思わせた。いや~面白かった!早く次が読みたいです。2019/10/03
Hugo Grove
15
読了。おもしろかった。双子の成長が気になる。2019/11/15
Yoko
12
人とは比べものにならない長寿を手に入れたからこそ、常に命と向き合い続けなければならない、フィービがバンパイア化する中で学んだこと。秩序や抑制の下でただ在るのではなく、家族、血族の絆こそがその中心になっている。マシューが親として常に理性的であろうとする姿やダイアナが双子の養育方針について不安の中決断する様はクリーチャーでも人でも変わらない、普遍の親子の絆を感じた。このつまる所は家族の物語だということだ。このシリーズに出会えて嬉しい。2020/01/12
綾乃
6
マーカスの過去の回想とフィービ転生の現在、ダイアナ子育てとシーンが移り替わるので、若干あわただしくも3度オイシイともいえるか。こんなにガッツリアメリカ独立戦争をネタにしたお話を読んだのは初めてで、ある意味新鮮でした。それにしてもイザボー様のペルセポネ嬢についての発言・・・、神話キャラを「あの娘」呼ばわりですよ。さすがでございます。2019/09/28
mum0031
4
フィービの変異の過程と、マーカスの過去。 ヴァンパイアへ変異したマーカスが、父マシューや祖父フィリップへの反発で、反乱軍へ傾倒して行く。 ダイアナとマシューの双子の成長過程で、兄フィリップにウイーバの能力が現れ、グリフィンのアポロが使い魔となる。 一方、妹のレベッカは感情を抑えられず、マシューやボールドウィンに噛み付く。 フィービの変異が無事に終わり、マーカスの生家での生活を選択する。 上下巻一気読みです。史実と幻想が相まって、面白かった。 マシューや、ギャロウグロスの物語待ってます。2020/02/01