ヴィレッジブックス 時計仕掛けの恋人

スワンソン，ピーター【著】〈Ｓｗａｎｓｏｎ，Ｐｅｔｅｒ〉/棚橋 志行【訳】

フリュー（2014/10発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 396p／高さ 15cm
• 商品コード 9784864911726
• NDC分類 933
• Cコード C0197

内容説明

金曜の夜。仕事帰りに立ち寄ったバーで、ジョージは魅惑的な美女に目をとめる。それは２０年間行方知れずだった大学時代の恋人、あれ以来決して忘れることのできない女だった―。ある事件を境に姿を消したかつての恋人と再会し、助けを求められたジョージ。関わるべきでないと知りながら否応なく引き込まれるうち、彼女の関係者が何者かに殺され、いつしか自らも恐るべき罠にはめられてゆき…。

著者等紹介

スワンソン，ピーター［スワンソン，ピーター］ ［Ｓｗａｎｓｏｎ，Ｐｅｔｅｒ］
トリニティ・カレッジ、エマーソン・カレッジ、マサチューセッツ大学アマースト校でクリエイティブ・ライティングを学んだのち、雑誌のライターや詩人として活躍。ジェイムズ・エルロイを見出した名物エージェントが送り出す次世代ノワールの注目株として話題を呼ぶ。デビュー作となる『時計仕掛けの恋人』はオスカー受賞監督ジェームズ・マーシュが映画化権を獲得。マサチューセッツ州在住

棚橋志行［タナハシシコウ］
英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[nuit@積読消化中]

「そしてミランダを殺す」「ケイトが恐れるすべて」の作家さんのデビュー作です。懲りないなぁ、ジョージ…ほんと、懲りない！しかし、訳者さんのあとがきを読んで、リアナがクロエ・モレッツだとしたら、ジョージの懲りない行動も分からんではないが(笑)。ミステリとしては「そしミラ」や「ケイト」に比べれば荒さが残りますが、個人的には面白く読めました。

2020/01/04

[ゆのん]

いつも面白くて一気読みしてしまうピーター・スワンソンのレビュー作。私の好きな『悪女』登場だ。悪女は美人で頭が良く、儚げで男性に守ってあげなくては思わせる。頭の中の何処かでは危険信号を発していてもコロッと騙されてしまう。そして悪女は自分の手を汚さずに邪魔者を始末する…。本作品は大学時代に経験した忘れられない思い出から20年後に『彼女』が現れるところから物語が始まる。読者は『この女は危険だ』とすぐに察するが、主人公の男性は手玉にとられっぱなし。危険と分かっていても回避出来ない魅力が『悪女』なのかもしれない。

2022/07/14

[ゆう]

うわぁなんかとてつもなくモヤモヤする。ずっと忘れられなかった学生時代の恋人に再会したジョージは助けを求められてどんどん事件に巻き込まれてしまう。なぜそこまでリアナを信じちゃうかな～恋は盲目にも程があるんじゃないの？昔あんなことあったのになぜだ。なぜ懲りないのだ。美化しすぎでおかしいでしょ！学習能力のないジョージの気持ちがまったく理解できないわー。

2018/09/21

[しゃお]

【再読】前回読んだ時は過去の事に懲りずにかつての恋人リアナのために行動する主人公ジョージに共感しづらく微妙な感想を抱いたけど、時間を置いてあらためて読むと意外にリアナを想い心の底で少しでも信じたいと願うジョージの男心が腑に落ちるものを感じ、楽しく読めました。リアナの真の目的も含めて色々と荒い部分はあるものの、そして現在と過去のパートをもっとスマートに描ければよりスリリングなサスペンスとなったのではという部分はあるけど、リアナと過去に囚われたジョージを最後は応援したい気にもなれました。

2019/09/16

[空猫]

『そしてミランダを殺す』が評判良さげだったので作者のデビュー作から。うが～?小説なんだから普段は「あり得ない設定」など言わないのだけど今回は言いたい‼[卒業後何年も経ってから連絡してくる同級生]なぞ宗教の勧誘か金の無心と相場は決まっている。例え付き合っていたとしてもその期間僅か4ヶ月で、犯罪がらみの女性の頼みを下心だけで引き受けるか⁉恋人も危ない目に合わせてまで！どんでん返しというほどのインパクトもなく想定内の展開とラスト。目当ての作品も読むのをためらうわぃ。

2018/09/07