内容説明
昭和初期、世界情勢の緊迫感が高まるなか、海軍技術者の吉田は軍艦の動力として原子力を利用することを思いつく。さまざまな試行錯誤の結果、試験的な原子力機関改装が行われた戦艦伊勢は、最大速度の増加、太平洋を無補給で渡りきる機動力など、艦船にとって非常に強大な力を手に入れることとなった。続いて、思わぬ副産物となった新型爆弾や、蒸気カタパルト搭載の原子力空母を造りあげた日本は、ついに本命とも言える巨大原子力戦艦「大和」を誕生させる。戦艦の原子力機関化に端を発し、次々と新技術を会得した日本海軍は、大和率いる原子力艦隊により、大胆不敵にもハワイ真珠湾への砲撃作戦を決行するのだが…。
著者等紹介
林譲治[ハヤシジョウジ]
1962年、北海道生まれ。ナイキミサイル基地訴訟で揺れ、千歳基地が隣接するという環境で育ったため、幼い頃より軍事や防衛問題に関心を抱く。戦略シミュレーションの原案などで活躍後、作家デビュー。確かな歴史観に裏打ちされた作品で人気を集める。宇宙作家クラブおよび日本SF作家クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ikedama99
7
よもやの原子力戦艦だが、この作者だから一筋縄ではいかない。単純に強い戦艦が手に入ったレベルではすまなく、戦力とするにはそれなりの準備と考え方の刷新が必要だ。だから面白いのだけど。2024/08/14
ikedama99
5
2巻以降を購入したので再読。原子炉のところはやっぱり怪しいが、それでもシチュエーションとして、「燃料いらない」、「高速移動が可能」、「重装甲ができる」は、戦闘艦艇としては理想的なものだと思う。むしろ、気化爆弾の方がトリッキーといえばそうだ。続きへ。2025/09/27
YS-56
3
究極の巡洋戦艦?どこまで止まることなく進むのでしょうね。2024/08/04




