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目次
1 古都の手写本(シリア―シリア文字;イスラエル―ヘブライ文字 ほか)
2 文字の系譜(エジプト文字からアルファベットへ;独自に発達した漢字の起源 ほか)
3 インドの多様な文字(デーヴァナーガリー文字;スリランカ―シンハラ文字 ほか)
4 東南アジアの丸い文字(ミャンマー―ビルマ文字・シャン文字;ラオス―ラオ文字 ほか)
5 漢字文化圏の文字(契丹文字;西夏文字 ほか)
6 新たに考案された文字(チェロキー文字;カウダー文字 ほか)
中西亮の文字と旅(文字に捧げた一生;トンパ文字、ロロ文字をたずねて)
文字を巡るあれこれ
人はなぜ文字を生み出したのか
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
59
読めない(笑)。300~400種といわれる世界の文字をカラー版で集大成。ことば・文化を書き残そうとした、さまざまな人々の動きと努力のあとが感じられる。古文書に類するものが多いので、歳月の重みを訴えかけているかのよう。生きて書かれた文字とは、フォントの見本ではない。歴史とともに読みやすく進化・発展してきたのだ。世界の文字の本といえば、中西亮氏につきあたるほど、このコレクションは類がない。趣味への熱情からとはいえ、よく集められたものだと、ただ驚くしかない。ブックレットながら、3刷を重ねているのも当然だろう。2021/02/11
おおた
18
パルコが出版やっていた時代を彷彿させるアバンギャルドな構成。世界中の文字、それも手書き写本を集めたとあって、その苦労と楽しさはいかばかりかと端書きから伝わってくる。東南アジアでは草に文字を書くため、葉を破かないように横線の代わりに丸みを使うとか、貝葉なる代替品があるとか、知らないことばかり。古い文字ばかりでなく、1840年頃に宣教師が作ったエスキモー文字や1980年に四川省奥地の彝族文字がまとめられたとか、最近になっても文字が作られているおもしろさ。文字の系譜はすばらしいまとめなので、ここだけでも。2016/08/30
Yuuki.
13
あまり馴染みの無い文字の書いてある紙は昔からついつい部屋に飾ってしまう私には、視覚的にワクワクする本だった。この本、チャプターごとに紙質が違うというのが何だかお洒落。そして、これを読むことで、ある文字が他の地域へ伝わり、その土地の文字を書く道具などが理由で文字の形が変化していくといった経過も知れて面白い。これを読んでいると、もし、あの国があの国に支配されなかったら日本ではこのタイプの文字が主流になっていた可能性も・・・などと想像を膨らませてしまう。文字にも浪漫があるなぁ。2016/09/10
遠い日
6
世界各地のさまざまな「文字」のコレクション。中西亮氏が求め求めた、貴重な文字の資料だ。読めなくても、そこに書かれたものがあるというだけで、書いた者の意思を感じる。文字は、伝えるためのアイテム。文字がなければ知り得なかったこと。魅惑的です。2019/04/12
ちゅるふ
3
「ヴォイニッチ手稿」は、どうして載ってない!?と、思ってしまうくらいの充実ぶりです。2016/08/25