目次
ジョン・カサヴェテス論
建築映画とはなにか
青山真治論
ペドロ・コスタ論
ブライアン・デ・パルマ論
二人のジャック論―ターナーとロジェ
黒沢清論
著者等紹介
鈴木了二[スズキリョウジ]
建築家。1944年生まれ。早稲田大学大学院修了。70年にfromnowを設立。83年、鈴木了二建築計画事務所に改称。73年より自身の作品を「物質試行」としてナンバリングし、建築はもとより、絵画、彫刻、インスタレーション、書籍、映像などの多領域にわたる「物質試行」は現在53を数える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
72
建物好き、映画好きなら注目ものの建築家による『建築映画』考察。残念ながら見ていない映画ではありますがジョン・カサヴェテス『グロリア』、ゴダール『万事快調』、ウェス・アンダーソン『ライフ・アクアティック』などの建物的3次元空間が面白そう。2018/12/23
かいこ
6
建築の話しかしないのかと思ったらカメラの問題や色んな芸術論が散りばめられていて面白かった。黒沢清に関しては建築殆ど関係ない。ペドロ・コスタの映画を観てみようと思う。2018/06/27
SHO
4
どれだけ理解できたかは怪しいが、建築家の感性での映画の見方は面白いと思ったし、これから見る映画の楽しみが一つ増えてよかったと思ったが、これを読んで黒沢清の作品を見たがやっぱよく分からなかった。2014/01/01
justdon'taskmewhatitwas
3
製作側に問われるショットのセンス、カメラをどこに置くか。枠組まれた映像を批評家は蝕知し、建築を、都市を語る。そして監督はその言葉が映画を救済する、と答える。ザ・映画批評。・・・ここまで建築に特化した映画論は無かったか? 名作を建築家の視点から再評価する試み?2019/11/04
akttkc
3
映画論的な本で久しぶりに心底興奮しながら読んだ。友だちと話したときに「だけどすでに確固たるものとしていいとされている作家しか取り上げられていない点が」という言われ方があるということを聞いたけれども、建築家なんだからいいじゃん!と思いました。やはり論じる対象を本当に好きであるということがこちらに伝わってくるものは本当によくて、嘘だろそれ!という言い切りっぷりも最高にチャーミングだった。そして感動的な黒沢清との対談。いいもの読んだ。2013/12/10