出版社内容情報
ホラー映画の撮影現場で本当にあった怖い話!身の毛のよだつ恐怖譚!!
内容説明
未発表のフィルムに刻まれた芸能界の闇、死体しか愛せない男が垣間見た驚愕の心霊現象、元アイドルが目撃した地獄、ゲーム製作の舞台裏で起きた心霊事件、心霊写真番組に隠された意外な真相、病魔の息子の前に現れた謎の存在、超能力者のやらせに迫った番組、いわくつきの有名スタジオで頻発する異変…。テレビ、映画、ゲーム業界で起きた様々な怪異を、現役のホラー映画監督が蒐集した衝撃と戦慄の実話怪談集。
目次
心霊写真の女
闇ゲリラ
金色の子供
落とし物
新しいスタジオ
廃村
原因
告白
カリスマ
リベンジ〔ほか〕
著者等紹介
福谷修[フクタニオサム]
映画監督・作家。構成作家、ライターを経て、日本香港合作ホラー「最後の晩餐」で監督デビュー。同作はスコットランド国際ホラー映画祭で準グランプリを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
242
ホラー映画監督の福谷修さんの実話怪談集、全28話は、どれも素晴らしい出来で大満足でしたよ。本当に如何にもありそうな話ばかりですし、このTOブックスの本も数は少ないですが面白くてレベルが高いですのでぜひお奨めしますね。『恐ろしい映画』映画会社の宣伝部に所属するEさんは、あるマイナーな海外のホラー映画の宣伝を担当する事となり、Eさんの努力によってマスコミ向けの試写にも予想以上の人が訪れてくれた。そこまでは順調だったのだが…。実はマスコミ試写である異変が起きていた。作品の鑑賞後に、耳から血を流した人がいたのだ。2022/05/28
HANA
60
実話怪談集。今回も著者の他の実話怪談同様放送関係者に特化した内容となっているが、『恐怖のお持ち帰り』等に比べて話の内容に含まれる放送業界要素は薄めになっている気がする。それでも関係ない話の中に「告白」とか「あの世と」等一種異様な鬼気迫るような話が含まれているので、それはそれで満足。あとロケ先で怪異に遭遇するというパターンの話も多いけど、読んでいてもこれが一番安定してるし安心して読めるなあ。ロケ以外は普通の怪談と変わらないけど。ともあれ自分が普段接点を持たない世界のアレコレ、興味深く読むことができました。2016/08/01
澤水月
21
「現像」を店に頼む文化あったなーと思う自分に愕然。だからこそ生まれる怪談は盛夏なのにひんやり感じた。「DVDスルーなマニアックホラー発売前の箔付け公開のための捨て試写」(あるある)で続々起こる異変…すっげー気になる、見たかった! DVDも発売中止なんて“リング効果”みたい…。さくっと読めてどれも面白い、作りっぽいの混じってもあまりそう感じさせない勢いがあり好きな著者。やはり芸能・ゲームなど送り手たちの間にささやかれる怪談は面白い2016/07/06
qoop
8
主に映像関係/関係者にまつわる怪異を集めた怪談実話集。特定ジャンルという割に怪異自体は幅広い。表題は凡庸(要改善?)だが内容はなかなかで、興味深く真に迫るものが含まれている。業界人らしい雰囲気のある〈心霊写真の女〉、細部に宿るリアリティをうまく伝える〈心霊写真〉、ある種のホラー映画を思わせる〈封印フィルム〉の三編は特に印象に残った。2016/07/04
tow
7
文章が怖くない人。淡々と読める。2020/05/16