内容説明
3次元形状+建築データベース、ビムとは何か?建築ビジネスをどう変えるか。自身の3次元設計に関わってきた経験を元に、BIMが描く今後の建築ビジネス界のシナリオを、広く建築ビジネスに何らかの関わりをもつ読者のために取りまとめた入門書。
目次
序章 日本の建築ビジネス界の問題点
第1章 3次元化する建築ビジネス
第2章 BIM化の背景と導入のメリット
第3章 BIMの定義と運用プロセス
第4章 なぜ世界でBIMが必要とされているか
第5章 BIMが先導する世界の状況
第6章 BIMで生まれ変わる日本の建築ビジネス
終章 改革する建築ビジネスの世界
著者等紹介
山梨知彦[ヤマナシトモヒコ]
1960年、横浜生まれ。(株)日建設計・東京設計室長。設計部門副代表。1984年、東京芸術大学美術学部建築科卒業。86年、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻(修士課程修了)。工学修士。一級建築士。JIA登録建築家。1986年、日建設計に入社。オフィス、集合住宅、学校等の設計に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Googoler777
1
建築業界のデジタル革命。意匠図、構造図、設備図、躯体図、配筋図、型枠図、製作図。それら3次元情報に加えて時間軸を入れて4次元の世界から、クラッシュディテクションを早期に見える化して最適設計を目指す擦り合わせデジタルツール。ArchiCAD・RevitなどBIMツールは、建設業界の人手不足解消策として、活用拡大は必定と思いました。2025/03/08
A
0
低収益性、コストの不透明性、プロジェクトの長期化、設計・施工の不整合など現在の建設業界は様々な問題を抱えている。特にこの先人口減少により市場が縮小していく日本では、生き残りをかけて新たなビジネスモデルの構築が必要とされている。本書はその可能性として、BIM(三次元の建築情報データベース)の導入を提案する。BIMは上記の問題を解決するだけでなく、環境設計など新たな職能の創出やメーカーや専門業者の職能の拡張など様々な可能性を秘めており、逆にBIMへの対応が遅れれば、この先淘汰されていく危険性もあるのだという。2011/08/03