奴隷にされたソフィー―見知らぬ国の路上で売られたある女性の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 338p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784864721929
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

内容説明

やさしい彼との甘い休暇のはずだった。しかし、イタリアを訪れたソフィーを待っていたのは、悪魔のような彼の真の姿。銃で脅され殴られ、路上で客引きを強要される日々が始まった。時には、日に30人の男性との関係を強いられることも―。壮絶な戦慄体験の全貌を明かす、衝撃の告白!全英を震撼させたベストセラー・ノンフィクション!

著者等紹介

ヘイズ,ソフィー[ヘイズ,ソフィー] [Hayes,Sophie]
イギリス生まれ。服飾品の販売員をしていた24歳の時、最も信じていた男性に会うために訪れたイタリアで、その男性から自由を奪われ、路上で売春婦として働くことを強要される。銃で脅され殴られ、路上で道行く男性に声をかける日々は、約半年間にわたり続いた。脱出直前には食欲も失せ痩せこけていたが、イギリスに戻ってから新しい人生を歩みだしつつある。現在は、人身取引撲滅を目的とする世界的な活動「ストップ・ザ・トラフィック」に参加するほか、弁護士のシェリー・ブレア氏(トニー・ブレア元英国首相夫人)や国連、ロンドン警視庁とともにソフィー・ヘイズ基金を創設

古賀祥子[コガサチコ]
翻訳家。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒。コンピュータメーカー、外務省所管の公益法人勤務を経て実務・出版翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

琳 

7
★★★☆☆ 人身取引の実情を知るには良書だと思える。このての本を読むと”人の不幸を覗き見して、自分の身におきなかったことを安堵している“ような気がして、少し後ろめたい。主人公ソフィーは私達に、誰かに完全に”支配“される情況がおこりうるということ。通常私達が考える常識や正義が通用しない人間が存在すること。それはどこの国の、誰にでもおこりうることで、日常の中に存在することを教えてくれた。また、人身取引は売春に限らず、労働もあるということ。”安価“の向こう側に思いを馳せる必要に思い至った。2017/02/23

わむう

4
奴隷と書いてあるので組織に売られたのかと思っていたら少し違った。けど暴力による支配には違いない。植えつけられた恐怖心と家族に危害を加えると脅され、マインドコントロールされ逃げることができない。毎日、どんなに辛かったんだろう。2015/05/31

千代

4
ものすごく重くて、途中で読むのを躊躇ってしまったくらい、すごく重かった。信頼していた人に裏切られ、誰も信じるこもが出来ずに、ただただ相手の言うことを聞いて、怒らせないようにビクビクしながら暮らす日々は、どんなに辛かったろうと思うと、本当に胸が痛い。そして、決して他人事ではないのだと思うと、本当にゾッとした。身近にいる信頼していた人が、まさか人間の皮を被った悪魔だなんて、誰が信じるというのか。失われた時間は戻らないけど、新しく人生を築き上げようとする彼女を応援したい。2015/03/03

あきら

4
読んでいて最初は、奴隷、というのとはまたちょっと違うんじゃないか?だって、男に騙されたんでしょ?みたいな。でも、暴力や搾取、強制や恐喝によって、辱しめを受けたり傷つけられたりしたら、それはあってはならないことで、人身取引なんだ。なぜ逃げ出さなかったの?と思うかもしれないけど、マインドコントロールの恐ろしさを理解していないと、私はこうはならないわ。となるかもしれない。そんなわけない。そして、人を人と思わず、平気で踏みにじる人間がいる限り、奴隷というものは、なくならないんだ。2014/05/15

mitti

4
すごい話だった。そしてひどい話だった。ソフィーがバタードウーマンへとなっていく過程は強い憤りを感じた。自分の経験をこういった形で世に知らせたソフィーはとても強い。2014/02/24

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