- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 海外文学
- > villagebooks
内容説明
「女は申し分のない下着を身につけている」が、「ぜったいあの国には行くな」友人のアドバイスは的確だったかもしれないが、フランスの会社にヘッドハンティングされたイギリス男のポールは、下着を確認するべく、パリ行きを決めたのだった。もちろんそんなチャンスはすぐに訪れるはずもなく、街を歩けば犬の糞を踏んづけ、イギリス人のプライドをさんざんくじかれ、世の常識はどこにあるのか途方に暮れるのであった…。好奇心と欲望とユーモアを武器に果たしてポールはどうやってサバイブしていくのか。異文化に憧れ、失望し、そして理解するのに役立つ一冊。
目次
9月 犬猿の仲―どうしてフランス人は英語を話す人間を信用しないのか。とりわけ(僕のように)フランス語を話せない者を。
10月 糞を踏む―観光スポットであれほかの場所であれ、パリの街を歩けば糞を踏む。その言葉どおりの意味と象徴としての意味。
11月 我が家でくつろぐように―部屋探し。屋根裏部屋の神話。床板に穴の開いた共用トイレはロマンチックか否か。
12月 美食の大国―フランスに暮らしてずいぶん舌も肥えたけれど、あえてイギリスの食べ物にノスタルジアを感じてみよう。
1月 田舎の別荘―フランスの田舎にある掘り出し物の物件。胡散臭いほど安いコテージを買うことについて。
2月 戦いではなく、愛を―イラク戦争の影迫る。フランス流の性の手ほどきによってラテンの男に生まれ変わる。
3月 座薬の喜び―なんとも寛大なフランスの医療システム。「裏口を活用した治療」を身をもって体験する。
4月 自由、平等、くそまみれ―結局のところ、フランス人は英語を話す人間にかなりの好意を抱いている。エキゾチックなフロレンスにおいては、とくにその傾向あり。
5月 1963年とそのあれこれ―いくつもの長い週末、消化すべき有給休暇、避けがたいストライキ。その年の仕事を五月の一日までに終わせておかなければ、あとあとやっかいになることは、フランス人なら誰でも知っている。
著者等紹介
クラーク,スティーヴン[クラーク,スティーヴン][Clarke,Stephen]
1958年生まれのイギリス人。ジャーナリストとしてフランスに滞在した10年間の経験をもとに『くそったれ、美しきパリの12か月』を執筆し、200部を自費出版。この類まれなるおもしろさは口コミでどんどん広がり、フランスの新聞書評をきっかけに一気に注目を浴び、イギリス、フランスはもちろん、世界中で大ベストセラーに
村井智之[ムライトモユキ]
1968年生まれ。ニューヨーク市立大学卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もとせ
wealth
qoop
佳蘋(よし)
Yuma Hamayoshi