ヴィレッジブックス<br> くそったれ、美しきパリの12か月

ヴィレッジブックス
くそったれ、美しきパリの12か月

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  • サイズ 文庫判/ページ数 441p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784863329478
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

「女は申し分のない下着を身につけている」が、「ぜったいあの国には行くな」友人のアドバイスは的確だったかもしれないが、フランスの会社にヘッドハンティングされたイギリス男のポールは、下着を確認するべく、パリ行きを決めたのだった。もちろんそんなチャンスはすぐに訪れるはずもなく、街を歩けば犬の糞を踏んづけ、イギリス人のプライドをさんざんくじかれ、世の常識はどこにあるのか途方に暮れるのであった…。好奇心と欲望とユーモアを武器に果たしてポールはどうやってサバイブしていくのか。異文化に憧れ、失望し、そして理解するのに役立つ一冊。

目次

9月 犬猿の仲―どうしてフランス人は英語を話す人間を信用しないのか。とりわけ(僕のように)フランス語を話せない者を。
10月 糞を踏む―観光スポットであれほかの場所であれ、パリの街を歩けば糞を踏む。その言葉どおりの意味と象徴としての意味。
11月 我が家でくつろぐように―部屋探し。屋根裏部屋の神話。床板に穴の開いた共用トイレはロマンチックか否か。
12月 美食の大国―フランスに暮らしてずいぶん舌も肥えたけれど、あえてイギリスの食べ物にノスタルジアを感じてみよう。
1月 田舎の別荘―フランスの田舎にある掘り出し物の物件。胡散臭いほど安いコテージを買うことについて。
2月 戦いではなく、愛を―イラク戦争の影迫る。フランス流の性の手ほどきによってラテンの男に生まれ変わる。
3月 座薬の喜び―なんとも寛大なフランスの医療システム。「裏口を活用した治療」を身をもって体験する。
4月 自由、平等、くそまみれ―結局のところ、フランス人は英語を話す人間にかなりの好意を抱いている。エキゾチックなフロレンスにおいては、とくにその傾向あり。
5月 1963年とそのあれこれ―いくつもの長い週末、消化すべき有給休暇、避けがたいストライキ。その年の仕事を五月の一日までに終わせておかなければ、あとあとやっかいになることは、フランス人なら誰でも知っている。

著者等紹介

クラーク,スティーヴン[クラーク,スティーヴン][Clarke,Stephen]
1958年生まれのイギリス人。ジャーナリストとしてフランスに滞在した10年間の経験をもとに『くそったれ、美しきパリの12か月』を執筆し、200部を自費出版。この類まれなるおもしろさは口コミでどんどん広がり、フランスの新聞書評をきっかけに一気に注目を浴び、イギリス、フランスはもちろん、世界中で大ベストセラーに

村井智之[ムライトモユキ]
1968年生まれ。ニューヨーク市立大学卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もとせ

1
175頁引用【唯一の不安はデザートだった。一連のメニューに「イギリスらしさ」を加えようと思っての選択だが、今となってはそもそもそれが間違いだったようにも感じられる。必要な材料を手に入れるのにあれだけ苦労したというのに。もし黒々とした円盤のようなクリスマス・プディングが家族の歴史の一部でないとしたら、祝祭シーズンにイギリスなりに貢献しているその代物は、石油タンカーから漏れでた汚物のように見えるだろう。しかもそこに湯気が立ち、ヒイラギの代わりに大根の派が飾られているとなると、聖なる感じはまったくしない。】2012/09/07

wealth

0
えっこれフィクションなの!? てのが先ず。訳者あとがき読むまで気付きませんでした。確かにジャンーマリーの不正とか暴露したら大変な事になるけども。イギリス人らしいエスプリたっぷりの文章で、エロディーとの最初の夜は色気がないにも程がありましたwこれだからイギリス人は、と思いながら読みましたが、続編があると知って是非読みたいなと。翻訳されないかな~。南仏プロヴァンスの便乗作品だったのかな。南仏プロヴァンスと通じる皮肉っぷりが小気味よかったです。2015/03/15

qoop

0
英国人ビジネスマンのフランス生活記。文化の違いに怒りまくる主人公。多くの日本人なら怒りより先に戸惑いが先に来そうだなと感じ、三者の差異を覚えつつ読んだ。何故かノンフィクションかと思っていたけれど、小説だったのか。最後まで気づかなかった。通りでやけにドラマティックだと思ったよ…2014/06/24

佳蘋(よし)

0
イギリス人から見たフランス。皮肉たっぷりの評価もとい批判。なかなか面白かった。2013/09/17

Yuma Hamayoshi

0
くそまずいイギリス人の料理の本質をみた。フランス人の食事へのヒステリック、働かない本質。それでも世界は周り、彼らは世界を支配している。そんな彼らの強さ、弱さ含めてここにあった。異文化を読み取るには最適な本。こんなもんだよ海外は2013/05/09

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