内容説明
これから日本の杉をどうするのか。そこから日本文明の本質へ迫ることができる。呼吸する木、微生物の生きている木、45度Cでの乾燥が奇跡の杉を生み出した。木造都市の夜明けが始まったのだ。使われなくなった田畑をどうするのか。そこからも日本文明の本質に迫らなくてはならない。宝物を生み出す田畑は住宅地の10分の1の値段しかつかない。なぜなのか?そして「愛工房」の杉が縁で、その歪みを正すヒントが生まれた。黒芯の杉さえも宝物に変える「愛工房」を杉山へ設置できたなら、奇跡の杉を使った超付加価値のある建造物、家具がつくれたなら、過疎の村里が蘇生する。そして、杉伐採の跡地で伝統のごぼう栽培を復活させた、滋賀県桃原の試みとは?
目次
第1部 奇跡の杉をつくり出す『愛工房』はこうして誕生した!(船瀬さんと伊藤さんの出会い;船瀬氏の『味の素はもういらない』にまつわるエピソード ほか)
第2部 木造都市の夜明けに向けて「イノチ」の道を進め!(石原さんと伊藤さんの出会い;24歳のときに上京、町に青年部を発足、部員約200名を組織(伊藤氏) ほか)
第3部 過疎地域の未来モデルへ/桃原の黒芯の杉と桃原ゴボウ(神楽坂ヒカルランドみらくるに使われた多賀の杉と愛工房の出会い;呼吸住宅こそ高級住宅!生きて呼吸する家に住もう! ほか)
第4部 半農半サラリーマンの農業従事者が未来の礎となる!(鈴木さんご家族と「愛工房」との出会い;高島屋の「農ある暮らしのための小さな家」夢福袋 ほか)
第5部 食べる人が、住む人が本当に幸せになるモノをつくろう!(儲かるか、儲からないかだけの『経済軸』から『生命軸』へと舵を切ろう!;行き着くところまで行ってしまった!これを戻すのは消費者です! ほか)
著者等紹介
船瀬俊介[フナセシュンスケ]
1950年、福岡県田川郡添田町生まれ。九州大学理学部中退。早稲田大学第一文学部・社会学科卒業。学生時代から消費者・環境問題に関心を抱く。日本消費者連盟に出版・編集スタッフとして参加。『あぶない化粧品』シリーズなどを執筆する。1986年、独立。以来、「医」「食」「住」問題を中心に、執筆、評論、講演活動を続けている
伊藤好則[イトウヨシノリ]
1941年生まれ。木材乾燥装置「愛工房」の発明者。健康と環境を考える「アイ・ケイ・ケイ株式会社」代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 日本外地都市計画史