出版社内容情報
外地(台湾・朝鮮・関東州・満鉄附属地・満洲国)の都市計画は、日本の都市計画よりも先進的だったのか?
外地(植民地)の都市計画の変遷を概観し、日本統治時代の法令の影響を明らかにするとともに、「内地より先進的」とされてきた外地都市計画法令の実態を明らかにする。
内容説明
外地の都市計画は、日本の都市計画よりも先進的だったのか?戦前の外地(植民地)の都市計画制度を仔細に調査・分析し、日本統治時代の法令の影響を明らかにするとともに、「内地より先進的」とされてきた外地都市計画法令の実態を明らかにする。
目次
第1章 本書の視点
第2章 外地都市計画の流れ
第3章 伝統都市の改造―京城と台北
第4章 都市計画法令と建築法令の一体化
第5章 郊外の乱開発を防ぐ手法―市街化調整区域と緑地区域
第6章 内地より詳細な土地利用規制―用途地域の細分化
第7章 内地と異なる開発手法―土地区画整理と土地の公有化
第8章 戦後の韓国と台湾での継続
第9章 まとめ―外地都市計画制度と都市空間改造の実態
著者等紹介
五島寧[ゴトウヤスシ]
1966年生まれ。1988年早稲田大学理工学部土木工学科卒業、1990年東京工業大学大学院総合理工学研究科社会開発工学専攻修士課程修了。1990年から横浜市役所勤務、みなとみらい21地区の基盤整備や景観制度の運用、横浜港港湾計画の全面改訂等を担当。並行して、1996年東京工業大学から博士(工学)の学位を取得、2000年慶應義塾大学法学部通信教育課程乙類卒業。本書の元となる「日本外地都市計画制度史研究」で2021年度日本都市計画学会学会賞(論文賞)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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