出版社内容情報
原弘が拓き、勝井三雄により啓かれた
視覚伝達デザイン学科の基礎課程の展開を
170作品と11の論考により追究
勝井三雄は「教場はアバンギャルドな創造の器である」と明言した。教育の現場は既存デザインの再生産の場ではなく、学生と教員が「今と社会」に対峙し、絶えずデザインとは何かを問う研究の場であり、新しいコミュニケーションのかたちを模索する実験場である。本書では、これを実践するためのカリキュラムが編まれた経緯、その成果である170作品を15のカテゴライズで紹介。11人の教員の論考とともに独自の教育メソッドを開示。
内容説明
原弘が拓き、勝井三雄により啓かれたムサビ視覚伝達デザイン学科。基礎課程の展開を15のカテゴライズ、170作品で提示。
目次
ヴィジュアル・コミュニケーション・デザイン・スタディ(光と色彩、感覚の覚醒;視知覚と認知のメカニズム;行為の中から生まれるかたち;形態を探究する ほか)
論考・資料(身体性・編集・記号操作;2100年の視覚的思考に向けて;色と光;もう一つの目、言葉。 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
な
2
学生の卒業作品のうち優秀なものが取り上げられていて、パラパラ眺めるだけでもおもしろい。資格伝達デザイン学科のポートフォリオとして見ると、いろいろな形態の作品をフォーマットに載せつつ飽きさせない工夫が参考になる。2023/03/24
kaz
2
コミュニケーションとの関係があるのは当然だが、それを強く意識してデザインを眺めるのも面白い。図書館の内容紹介は『ヴィジュアル・コミュニケーション・デザインとは何か。その多様性と広がりについて、20年にわたる武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科の探究の成果を15のカテゴライズ、170作品で提示。教員による論考も掲載』。 2022/07/16
呑司 ゛クリケット“苅岡
0
デザインや美術、芸術の世界については門外漢だが、この著作で視覚伝達デザイン学科研究室という所でヴィジュアル コミュニケーション デザインを研究していることが分かった。身体から道具、複製から機械の時代を過ぎてサイバースペース、更にその先の未来に思いを馳せながら平面の紙媒体を眺めていると不思議な感覚になる。また、多くの作家の作品が掲載されていて、各々の視点の違いを感じているがその氏名を見ることで、また過去からの呼び出しを考えてしまう。光、物質、知覚で得るモノは人間には普遍的なのだと思う。2022/06/06