内容説明
Art vs.Design―アートを学ぶ/デザインを学ぶ、画家とグラフィックデザイナーによる、美術大学における「学び」の解析。その違いは、どこにあるのか、両者に共通する基礎はあるのか。
目次
1 美術大学で何を学ぶのか
2 アートを学ぶ
3 デザインを学ぶ
4 対談 アートに生きる。デザインを生きる。
著者等紹介
白尾隆太郎[シラオリュウタロウ]
1953年鹿児島県生まれ。東京教育大学(現筑波大学)教育学部芸術学科構成専攻卒業。勝井三雄デザイン研究室を経て、82年白尾デザイン事務所開設。2002年、武蔵野美術大学造形学部教授着任。現在通信教育課程デザイン情報学科デザイン総合コース教授
三浦明範[ミウラアキノリ]
1953年、秋田県生まれ。2011年、武蔵野美術大学造形学部教授着任。現在通信教育課程油絵学科絵画表現コース教授。春陽会会員。日本美術家連盟会員。76年、東京学芸大学卒業。83‐84年、文化庁派遣芸術家国内研修員。96‐97年、文化庁派遣芸術家在外研修員としてベルギーに滞在、15世紀フランドル絵画を研修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hayataka
1
「見る力」を基礎として、発想・知識・経験・思想・感覚が折り重なることで作品が生まれる。アートとデザインでは、個か社会かといったベクトルの違いがあるかもしれないが、その根本は同じ所にある。アート・デザインの言葉の由来、絵画から見る西洋と日本の思想や感覚の違い、デッサンに対する認識の相違等、興味深いテーマが多く、学び実践しながら、自分なりに咀嚼していきたいと思った。2020/04/01
虫
0
アートとデザインの違いから派生させてそれぞれの分野の歴史や日本の美術界・美術教育の現状と問題点について言及されていて面白かった。デッサンやクロッキーに取り組む意欲が湧いてくる。「はじめに」と第一章、第二章の終わり、第三章のデザインの領域図、第四章はもう一度読み返したい。2022/11/09