内容説明
美術館はぼくらの遊び場だ!新しい美術館のあり方を模索して生まれた数々のワークショップ。「日常と美術」をテーマに、代表的な8企画を担当学芸員と横尾忠則はじめアーティストたちがつづる。
目次
序章 世田谷美術館のワークショップ
第1章 開館記念展第四部「子どもと美術」ワークショップ
第2章 公開制作
第3章 ゲンキニ・エンゲキ
第4章 ミュージアム・オリエンテーリング
第5章 バック・トゥー・ネイチャー
第6章 日常即美術也
第7章 建築意匠學入門
第8章 TOKYOパノラマウォーク
終章 「日常と美術」は二五年間の活動で実現できたのか?
資料編
著者等紹介
高橋直裕[タカハシナオヒロ]
1955年生まれ。世田谷美術館学芸員。武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業。82年より世田谷美術館建設準備室に学芸員として勤務。86年同館開館以降、美術館における教育普及活動を専門として様々なプログラムを展開。主な展覧会に、90年「あそびのこころ」展、93年「ラヴ・ユー・トーキョー」桑原甲子雄・荒木経惟写真展、2003年「KALEIDOSCOPE六人の個性と表現」展など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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keroppi
75
私は9月から世田谷美術館の美術大学特別セミナーを受講している。コロナで、なかなか企画が出来ない中、学芸員の方々が作り上げた企画で、毎回楽しく参加している。その世田谷美術館のワークショップの軌跡を紹介しているのが本書だ。ワークショップとは「人が集まり、そこから何かが生まれる場と時間」だそうだ。実にユニークで創造性に富んだ企画の数々。横尾忠則の公開制作を見たり、芝居を創り上げたり、町や美術館を探検したり、自然と触れ合ったり、多岐にわたる。「遊興の建築」巡りと題して旧赤線地帯やソープランドを見て回ったりもする。2021/10/14