内容説明
神田駿河台に響き渡る鐘の音。今ではすっかり風景に溶け込んだニコライ堂をめぐるロシア正教の150年を紹介。
目次
第1部 ニコライ時代(一八六一年‐一九一二年)(端緒;発展;障壁)
第2部 セルギイ時代(一九一二年‐一九四五年)(受難;復興;受難再び)
著者等紹介
長縄光男[ナガナワミツオ]
1941年東京に生まれる。1964年一橋大学社会学部卒業。1970年同大学院博士課程修了後、天理大学、横浜国立大学、東京大学、一橋大学、東京外国語大学、大阪外国語大学、上智大学などでロシア語、ロシア史、ロシア文化史を教える。横浜国立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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パラ野
11
薄くて濃いユーラシアブックレット。亜使徒ニコライの来日から、セルギイ時代の関東大震災からロシア革命、第二次世界大戦などの受難に至るまで、ピンポイントで突いてきます。「嫌露」「恐露」などの言葉が存在したのかと。なんだかわからないので怖い、アメリカほど発展してない競合すべき国というイメージで敵意を向けられた時代もあったんですね。今のお隣さんに向けられる憎悪に似てるような。苦労の果てに今の教会があるんだなあと。そして昔から神品はキリスト教の聖職者の収入ランキングの最下位だった。2014/07/26