内容説明
2008年夏、東京都庭園美術館開催「舟越桂 夏の邸宅―アール・デコ空間と彫刻、ドローイング、版画」展では、アール・デコ装飾に彩られた美術館の空間と舟越桂の彫刻の出会いにより、そこに「奇跡の時間」が出現した。最新作をはじめ各時代から厳選された代表作とともに、新たな表現領域として注目される両性具有のスフィンクスのシリーズを収録。本書は、展覧会の感動を永遠にとどめるための記録であり、舟越桂の最新作品集としても堪能できる、写真集的作品集である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Roy
6
★★★★★ おぞましくも、あたたかい不思議な作品集だった。人物たちは皆足は無く、両性具有の者であったり、異形の者であったり、天空の住人らしき風貌であったりする。顔は大半無表情であるがどこか優しげで、見ているこちらの心が澄んでいくのがわかる。木の温もりを最大限にひき出したような秀逸な彫刻の数々に感動した。2008/11/04
よし
1
2008年に東京都庭園美術館で開かれた舟越桂の展覧会の写真集。私は同美術館・舟越桂両方のファンなので、この展覧会、観に行きたかったな。「夏のシャワー」や「言葉をつかむ手」などの印象的な作品と旧朝香宮邸のアール・デコの内装が魅力的な空間を作っている様子が伝わってきました。近いうちに、盛岡市内の「アイーナ」に出かけて「風の日のスフィンクス」(常設展示)を観ましょうか。2014/06/22
ybhkr
0
夏の邸宅は東京庭園美術館。昭和八年に朝香宮邸として建築されたアールデコ調の邸宅である。ラリックもあるすごいおうち。現在休館中で来月に再開する。そんな豪華な宮様のお宅と船越桂の彫刻の相性はすばらしくよい。奈良美智の原美術館並によい。船越作品によく現れるスフィンクスが実はアンドロギュヌスであったのか?このバージョンははじめて見たので衝撃的。何度も行っている美術館なのでドローイングの部屋の中まで手に取るようにわかった。美術鑑賞を日常的な趣味にしたのはここ四年くらいだから、実物がみれなかったのは残念。2017/10/24
せがわ
0
やっぱり世界観あるし、写真がまたうまい。庭園美術館ってこんな建物だったっけ?と途中で不思議に思うくらい、ハマりすぎていた。2013/12/02
装丁画メモ
0
ずるいなー。表紙で全部持ってかれちゃう。2012/05/21