『砂の器』と木次線

個数:

『砂の器』と木次線

  • ウェブストアに5冊在庫がございます。(2025年06月05日 02時49分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 322p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784864564960
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0036

内容説明

あの伝説の名シーンはいかにして生まれたのか?膨大な資料と証言から浮かび上がる、1974(昭和49)年の島根・木次線沿線ロケの実相。風土・人・時代と作品との関わりから、ローカル鉄道と地域の記憶をつなぐ。

目次

第1章 「亀嵩」はどう描かれたのか(映像の中の「亀嵩」;今西刑事編;本浦父子編)
第2章 一九七〇年代の木次線と地域(なぜ駅にそば店ができたのか;木次線激動の歩み;「持ち直し」の時代;合理化で変わった駅の姿)
第3章 なぜ「亀嵩」が舞台になったのか(松本清張と「亀嵩」;リアルな出雲弁の秘密;映画化までの紆余曲折)
第4章 地域の記憶をつなぐ(町にロケがやってきた;役場とエキストラ;意外なつながり;ヤマ場となった下久野ロケ;記憶を伝える宿;見えてきたもの;その後)

著者等紹介

村田英治[ムラタエイジ]
1965年、島根県仁多郡横田町(現・奥出雲町)に生まれる。小学生の時、地元の木次線・八川駅で『砂の器』ロケに遭遇。1988年、NHK入局。ディレクター、プロデューサーとして番組制作に携わる。2022年に退職、執筆活動に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

132
『砂の器』ほど繰り返し取り上げられ、様々な機会に上映される映画はない。幼い頃に撮影を目撃した著者が、舞台となった木次線沿線の歴史を掘り下げる本を出せたのも、関係本は何でも読みたいファンが今も多いからだろう。私もそのクチだが、島根へ取材に来なかった清張が読売新聞の支局網を使って情報を集めたり、算盤メーカー社員に作中の出雲弁の監修を頼んだとは初めて知った。また緒形拳が地元の宴会に参加して出雲弁を覚えたり、エキストラとして参加した人の話を読んでいると、あの父子の旅路のシーンが深く心に刻まれているのだと痛感する。2024/06/26

keroppi

75
先日、春日太一「鬼の筆」で映画「砂の器」のことを読んだばかりだが、この本は、なんと「亀嵩」と木次線に絞って「砂の器」を語るというニッチな本。しかも出版社も松江にある出版社だ。撮影当時、小学3年生だった著者は、丹羽哲郎にサインをもらったりする。本の内容は、木次線の歴史や松本清張の原作にも触れるが、最も興味をそそるのは、当時のロケの話。貴重な写真もあり、スタッフや役者たちと地元の人たちとの交流も語られる。映画が公開されて50年、今もこのような本が出版される「砂の器」は、やはり凄い映画だったのだ。2024/06/24

マカロニ マカロン

15
個人の感想です:B+。来月の『祈りの幕が下りる時』読書散歩参考本として読んだ。『祈幕』は『砂の器』の影響が色濃いと思っていて、その際重要な場面は木次(キスキ)線亀嵩(カメダは今も相変わらずでしょうね?)になろう。本書は映画の聖地巡礼をするにはまたとない本で、父子の別れのシーンは実は隣の出雲八代駅で撮影されたこと、今西刑事が降り立ったのは出雲三成駅、亀嵩駅の構内には出雲蕎麦店があることなど行ってみたくなった。1974年撮影時に地元の全面協力と撮影隊との交流があり、あの感動の名シーンが生れたことも判った2025/05/23

とめきち

12
小学生の頃『砂の器』のロケを実際に見た奥出雲出身の著者。当時の地方紙のロケに関する記事(松江の沢田研二のコンサートの記事の下の隅にあったというのがウケた。よく見つけたなぁ)、湯野神社での記念品建立のときの野村氏・橋本氏・松本氏による講演、エキストラになった地元住民のインタビューなどなど貴重な資料満載!改めて作品を視聴したくなる。ジープのシーンなんて情報量が多すぎて神経を研ぎ澄まさないと見逃してしまうものばかりだ。あと各章の表紙にある名場面を切り取った挿し絵も良い。今西刑事がさしていた和傘なんて特に良い!2024/07/20

Niku-9

5
小説を読んだ流れで購読。映画版の『砂の器』と亀嵩のある島根県の木次線沿線との関わりを、独自の切り口で取材、考察した傑作ノンフィクション。著者は地元出身で映画のロケにも遭遇したというが、安易なふるさと自慢やノスタルジーに流れることなく、学術書?ばりに膨大な資料を調べて極めて実証的に書かれている。後半はロケに関係した地元の人たちの証言が並び、情景を浮かべながら楽しく読んだ。やさしい土地柄が伝わってくる。木次線は廃線の危機にあるというが行ってみたくなった。『砂の器』や松本清張が好きな人はぜひ読んでおきたい一冊。2024/06/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21698352
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品