内容説明
夜空できらきらかがやくおほしさまがいつのまにかきえていた?!でもだれも気づかなかった。街灯に、自動車に、飛行機に、ネオンサイン…。おほしさまがいなくったって夜空はじゅうぶん明るかったから。みんながようやく気づいたのは電気がきれてまっくらやみの中にとりのこされたときだった。おほしさまはなぜきえたの?どこへ行ってしまったの?もどってきてくれるの?いつのまにか見えなくなっていた美しい星空や有限である地球資源へのかかわりかたについて立ち止まって考える時間をくれる絵本です。
著者等紹介
カミング,ハンナ[カミング,ハンナ] [Cumming,Hannah]
イギリス、ドーセット出身。2007年、ファルマス大学のイラストレーションコースを首席で卒業。2010年、The Cloudで絵本作家としてデビュー
今井なぎさ[イマイナギサ]
津田塾大学英文学科卒業。白百合女子大学大学院児童文学専攻修士課程修了。白百合女子大学教授で児童文学作家の舟崎克彦氏に師事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
53
世界は眠らなくなり、夜も明るくてせかせかして騒がしかった。みんな忙しすぎて、立ち止まって空を見上げなくなった。もし見上げても、電気とスモッグのせいで何も見えなかった。誰にも振り返られなくなったお星さまはうんざりして、バカンスに行くことにした。ある日、電気が切れて世界は真っ暗闇になり、子どもたちはお星さまを探す旅に出た。イギリス・ドーセット出身のハンナ・カミングさんは、絵本作家になるため小学校の先生を辞めてイラストの勉強をやり直したキャリアの持ち主だそうです。2014/11/22
ぶんこ
38
お星様が毎晩ハシゴを昇って輝きを与えてくれていたとは!そんなに頑張っているのに、皆夜空を見上げてくれない。それどころか地上は人工の灯りでキラキラ、スモッグでお星様が見えない。嫌になったお星様はバカンスへ。そこに停電!真っ暗になって初めて星が見えないことに気づいて探す人々。都会の家からは夜空を見上げても、たまに一等星が見える程度。そういえばコロナ禍真っ盛りの時はよく見えていました。2024/04/10
chiaki
31
今月の「宇宙の日」に因んで、2年生で読み聞かせ。低学年さんはリラックスして聴いてくれるので、反応もダイレクトでライブ感あって面白い!特に「プシュウゥ!」と停電してしまう所では盛り上がりもマックスに。蔵書全てなくなり、『モグラのねがいごと』へ誘導。今日はみんな夜空の星を見てくれてるかな?2020/09/16
小夜風
27
【図書館】街中が停電した夜、空を見上げたらそこには星がなかった。いつの間に消えてしまったのか、誰も気がつかなかった。だって街にはネオンが溢れ、夜空もじゅうぶん明るかったから…。消えた星は何処へ行ってしまったの?自分は田舎に住んでますが、それでも見える星は昔より減ってるように思います。時々は灯りを消して夜空を見上げたいですね。2014/12/08
emi
26
夜空に輝くお星様が怒ってバカンスに行っちゃった!みんなの住むまちが、ネオンやスモッグに溢れて、誰も夜空を見上げてくれないから…。発展を続ける明るいまちで急に電気が消えちゃったからさぁ大変。夜空にいなくなったお星様たち…夜はうんと真っ暗なまま。どうしよう…。冬の夜空はお星様たちもたくさん輝いていてきれいなので、時々夜空を見上げます。地球上で今同じように星を見ている人は、どれくらいいるんだろう?この絵本を読んだ人が同じように夜空の星を見つめていたら、お星様もバカンスへ出掛けずに輝いていてくれるでしょうね。2015/01/11
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