内容説明
中国語らしい発想、入れ子構造で中国語の語順がすっきりわかる。『不思議の国のアリス』のキャラクターたちといっしょに、中国語ワンダーランドへ、語順マスターの旅に出かけよう。
目次
第1章 意味から考えよう(誰・何;名詞文 ほか)
第2章 動詞の後に気をつけよう(“在”と“有”を使う文;二重目的語文 ほか)
第3章 中国語らしい発想をしよう(大きい話題から小さい話題へ話を進める;入れ子構造の中と外で、語順は変わらない)
第4章 構文をこう考えよう(使役文;受身文 ほか)
著者等紹介
林松濤[リンショウトウ]
上海・復旦大学で物理、同大学院で哲学を学び、1995年に来日。東京大学大学院で思想史を研究、博士課程修了。現在、中国語教室・翻訳工房「語林」を経営するほか、拓殖大学で教鞭をとっている。書籍・論文・ビジネス文書の翻訳多数
王怡〓[オウイイ]
上海生まれ。首都大学東京大学院日本語教育学研究科修士課程修了、現在同大学院博士課程に在学中。研究テーマは日中言語対照。上海では、日本人駐在員に中国語を教え、現在、中国語教室・翻訳工房「語林」で講師として教えるほか、翻訳業務にも従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaoriction@本読み&感想リハビリ中
14
「『不思議の国のアリス』を通して覚える中国語。」うーん。最初は物珍しさと面白さで「なるほどね〜」と思っていたけれど、読み進めるにつれてだんだんと混乱。アリス、白ウサギ、ハートの女王、帽子屋に騎士…それらの人物を、配置する必要性はあるのだろうか?チェシャ猫はときどき消える…とか。「こうしたキャラクターを押さえることにより語順の配列に迷わなくなるのです。」とあるが、残念ながら私はこの不思議な本のワンダーランドで迷ってしまった。初心者の頭には混乱を招く書ではないかな。もっと読むべき良書、文法書はたくさんあるよ。2015/02/10
はあ
0
有と在とか能願動詞とか受身とか補語とか、初心者向けの文法書で解説される項目のそれぞれはわかってきた。なのにそれらをいざ自分で使ってみようとすると、どう組み合わせたらよいのかがわからず、うまく一つの文章にできない。そんなときはこの本を読んでみるといいのではないでしょうか。2013/12/19
お魚くわえたザサエさん
0
登場人物は実際のところ覚えなくてもよい。単語・表現を一通り覚えたところで語順に自信が無かったら手をつけるべき内容。2024/06/07
アンティエン
0
不思議な国のアリスの使用に関しては特に意見はないけれど、中国語を勉強し始めてずっと曖昧だった"了"の使い方が明確になったので、それだけで一読の価値はありました。2019/11/03
アンゴ
0
語順の法則を不思議の国のアリスの登場人物活用して解説。認知言語学を意識しているか。 初級修了レベルの文法まとめに有効の一冊。例文も日本語ネイティブのニュアンスを活かして中文にすることを意識しつつ、汎用性を考慮した品詞群を網羅。初心者がいきなりこの本で文法学習するのはお勧めしない。「是」、「了」の使い分けなど、ニュアンス説明は秀逸。2018/01/20