出版社内容情報
2021年10月に他界した翻訳家・大野龍一の最初で最後の著書。
クリシュナムルティ、ドン・ミゲル・ルイス、バーナデット・ロバーツなど、
数多くの翻訳を手がけてきた彼が、
宗教、哲学、心理学からオカルト、政治・社会問題まで多岐にわたるテーマについて、自らの思想を語る。
内容説明
意識の探究を通して見えてきたものとは?「この宇宙全体が一つの意識をもっている、あるいは、一つの意識の中にこの宇宙がある、と考えることもできる。(中略)この解釈によれば、意識は普遍的なもので、あなたの意識とか、僕の意識などというものは本来はないということになるのです。」
目次
第1部(脳が意識を生み出すのではなく、意識が脳をつくり、使っている;臨死体験時の幻像と現実世界;意識と自己―誤った自己観念はどのようにして生まれたのか?;意識が自己を離れるとき生まれる変化;不安はどこからやってくるのか?;意識の観点から見たオカルト現象;人生の意味;本当の「和」とは何か?)
第2部 ブログ「祝子川通信」より(生命の悠久の旅;お盆にプラトンの『パイドン』を読む―霊魂不滅論について;なぜ世界はこれほど悲惨な場所となったのか?―プロティノス哲学からの照射;意識と輪廻)
著者等紹介
大野龍一[オオノリュウイチ]
1955年、和歌山県奥熊野に生まれる。早稲田大学法学部卒。英国の精神科医ガーダムの特異な自伝『二つの世界を生きて』がきっかけで翻訳の仕事を始め、その後、クリシュナムルティ、ドン・ミゲル・ルイス、バーナデット・ロバーツなどの翻訳を手がける。2021年他界(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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