感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっきん
79
出版界と図書館界の棲み分けと共存についての考察を述べた、編者による第一章『選書についてあらためて考えてみました』が非常に面白かった。各司書さんたちの棚への情熱も、熱く、かつ楽しい。ところで、正直ほぼ無料貸本屋として利用しているので、偉そうなことは言えないが、ベストセラーやメジャーな賞を取ったとたんに複本がどっと増えるのは、ずっとモヤモヤしてる。2021/04/10
ぶんこ
63
表題通り、まさにマニアックともいえる内容でした。内野さん以外にも各地の図書館員の話も載っていて、それぞれが本当に本が好き、図書館が好き、地元が好きな事がヒシヒシと伝わってきて、読んでいる私も燃えてくるようでした。選書や配架に当たっては、やっぱり司書さんの個人的な指向や体験が影響されてると痛感。たまたま隣区の図書館利用で、自区図書館の貧弱さを知っただけに、図書館に関わっている方々の熱意によって図書館の魅力が大きく変わるようですね。最も、熱意を持っていても上層部に熱意が無いと空回りで虚しいのかもしれません。2016/04/23
Koning
47
これこそ図書館なかりせば読むことはなかっただろう1冊。そしてそういう図書館の役割を人、地域、本が好きという図書館員達がどういう基準で本を選んでいるのか?という随筆を集めた感じの1冊。冒頭編著者による図書館の蔵書と貸し出しの問題が提起され(いや、実際廃本しちゃいかん本除籍すんだよね)そういう流れかとおもいきやという(笑)。そういう意味ではかたっ苦しくなく楽しく読めるし、図書館の書棚を眺めてあーこういう意図があるの?とかニヨニヨと妄想逞しく遊ぶのも良さげ。しかし、いかんせん本当に書店じゃ見つけられなかったね。2016/01/31
キラ@道北民
44
読書メーターのレビューで知った本。現役図書館員さんの熱い思いやこだわりが読めて面白かった。選書、棚づくりは、司書や地域によって様々で、図書館ヘビーユーザーとしては、地元だけじゃなく近郊図書館を周り棚を見比べたくなった。010の棚の前でフムフムしたい。2018/02/26
けい
31
「人」「地域」「本」を愛する司書さんの選書や棚作りへの思いがつまった本。公共図書館の司書の方は本当に本のことをよく知っていて、人と本とをつなぐ役割を担っておられる。良書との偶然の出会いを求めてたまには文学以外の棚も巡ってみるのもいいかも。2016/03/09
-
- 和書
- 騒音対策