内容説明
三つの月に司られる世界・トレマリス。そこでは、かつて「歌による魔法」が広く行われ信じられていたが、今は忘れられようとしていた。トレマリスの国々のひとつ、氷の壁に囲まれた小国アンタリスは月の女神タリスに仕える巫女たちの国。巫女たちは氷の歌術で壁を強め、外敵の侵入を防ぎ、山中にひっそりと暮らしていた。ある日、見習い巫女のカルウィンは、何者をも通さぬはずの氷壁の内側に、見知らぬ外地の若者が大怪我をして倒れているのを発見する。ダロウと名乗るその若者は、砂漠の帝国メリツロス出身の鉄芸師(鉄芸を操る歌術師)だった。徐々に回復するにつれ、ダロウはサミスという邪悪で強力な歌術師に追われていること、そしてサミスは九つの歌術すべてを修め、全トレマリスの帝王になる野望を抱いていることを話す。カルウィンは、ダロウを助けるため、禁じられている氷の壁の外に出て、仲間とともに、サミスの野望を阻止する旅へ出ることになる―。「歌術」というユニークなモチーフを使った、ファンタジー小説三部作。
著者等紹介
コンスタブル,ケイト[コンスタブル,ケイト][Constable,Kate]
1966年、オーストラリア・メルボルン生まれ。メルボルン大学卒業後、レコード会社にパートタイムで勤務するかたわら、著作を始める。『トレマリスの歌術師』シリーズが小説家としてのデビュー作。現在は夫と娘二人と共にメルボルン在住
浅羽莢子[アサバサヤコ]
東京大学文学部卒、英米文学翻訳家。2006年没
小竹由加里[コタケユカリ]
東京外国語大学英米語学科卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
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