内容説明
関西は構造にも歴史と自由、そして洒落がある!!建築を知るには、実際に建物を見に行くことが一番。「関西でおもしろい建物は?その構造は?」をテーマに、構造の視点から建物をピックアップし、解説。本書を片手に建築散歩に出かけよう!今まで見えなかった構造デザインが見えてくる。梅田・中之島・天王寺・元町・芦屋・姫路・清水五条・蹴上・宇治・大津・彦根・米原・奈良公園・平城京跡・高野山・那智・白浜など6府県85MAP。梅田スカイビル、HEP FIVE、船場センタービル、神戸ポートタワー、甲子園会館、尼崎市庁舎、京都駅ビル、京都タワー、平等院鳳凰堂、彦根城、日本バイリーン滋賀工場、東大寺 南大門、朱雀門、新薬師寺、総本山金剛峯寺不動堂、世界遺産 熊野本宮館など116件。
目次
巻頭特集:関西の建築文化から見えてくる世界
社寺建築を見るための基礎知識
1 大阪市内
2 大阪府
3 兵庫
4 京都
5 滋賀
6 奈良
7 和歌山
8 用語解説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
79
「建築知識」が乏しいとお感じの方は、最初に223pの「用語解説」から読むと理解が捗ります。日本第二の都市にして、西日本の中心たる大阪や、阪神間モダニズムの香りが未だに薫る神戸・阪神間、建築家にして「日本の歴史文化と正面から対峙せざるを得ない」京都・奈良などの周辺地域。関西は古建築・現代建築についても無窮の魅力に満ちていることがよくわかった。旅人よ、冀くは仏像だけでなく、それを納める建造物についてにも一掬の関心をと欲する。大都市圏は電車でいいが滋賀と和歌山は車じゃないと難しいなあ。巡り歩くのに。2022/05/26
yomineko@ヴィタリにゃん
66
京都、奈良の古い建築物は本当に素晴らしい。木造は火災さえなければ丁寧に修復すると1000年以上持つ👍👍👍京都に目が行きがちだけど、奈良も落ち着いた感じでとても良い。鹿にも会いたい🦌🦌🦌夏休みにウロウロする予定✨✨✨2022/05/22
chang_ume
6
構造に分析視点を置いた建築紹介。戦後建築主体で関西を特徴づける古建築(寺社・城郭)は少数にとどまる。一部の解説に首をひねりたくなる内容があり、単純に勉強不足に由来するだろう出来だった。具体的には東寺五重塔、清水寺本堂、平等院鳳凰堂、琵琶湖疏水分線水路閣。いずれも観光情報の切り貼りに近い内容で、建築構造とはあまり関わりない記述に終始している。巻末の担当を見ると、これら全てが同じ執筆者(関西大学都市設計研究室)。もしや学部生に書かせた上にノーチェックなのか。他項目に比べて落差が明らかで、ぜひ読み比べてほしい。2022/10/30
kaz
1
近くに行ったのに気づかなかった建物も。次の機会に行ってみたい。図書館の内容紹介は『あべのハルカス、姫路城天守閣、清水寺、春日大社…。「関西でおもしろい建物は?その構造は?」をテーマに、構造の視点から建物をピックアップし、解説する。建築をめぐる5つのモデルコースも掲載。折り込みMAP付き』。 2022/08/13