出版社内容情報
金谷 武洋[カナヤ タケヒロ]
著・文・その他
内容説明
学校では教えてくれない!目からウロコの日本語論。
目次
第1章 日常表現に秘められた理由
第2章 人名・地名に秘められた理由
第3章 声と視線に秘められた理由
第4章 愛の告白に秘められた理由
第5章 道の聞き方に秘められた理由
第6章 日本語の十大特徴
第7章 英語をマスターするための五つのアドバイス
第8章 だから、日本語が世界を平和にする!
著者等紹介
金谷武洋[カナヤタケヒロ]
1951年北海道生まれ。函館ラサール高校から東京大学教養学部卒業。ラヴァル大学で修士号(言語学)。モントリオール大学で博士号(言語学)取得。専門は類型論、日本語教育。カナダ放送協会国際局などを経て、2012年までモントリオール大学東アジア研究所日本語科科長を務める。カナダでの25年にわたる日本語教師の経験から、日本語の学校文法が、いかに誤謬に満ちているかを訴え、新しい日本語文法の構築を提唱している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ムーミン
30
国語学、言語学を勉強し、教師として言葉の魅力、言葉を学ぶ楽しさを知ってもらいたい一心で子どもたちと向き合ってきました。現在立場が変わり、教育のことを考えていると、社会全体として気になることだらけで、どこからどう手をつけていいやらという状態。でも、結局は最も身近で生活に密着した「言葉」にこそ、改善に向けての鍵があるような気がしてきました。2022/08/25
デビっちん
20
日本に住んでいる以上、日本語に携わるので読んでよかったなと感じた本です。本書の中では英語を中心にその他の言語と対比する形で日本語が解説されています。日本語は共視、英語は人物を中心とする世界観が根っこの部分にあるのがわかると、主語の有無や人称代名詞の発達等がストンと理解できました。同じ方向を見ている共視の日本語が広まれば、対立や抗争がなくなり世界が平和になるという著者の考えには共感が持てました。日本語を母国語として学べる環境に生を受けれたことが幸せです。2020/08/09
たらお
17
岩田書店の一万円選書で勧められていた本。カナダで25年間日本語を教えた著者による他言語と比べた日本語の文法論。AKB48恋チュン♫「あなたのことが好きなのに、私にまるで興味ない」を例に学校文法的に見たときに一見自然に見えるが【主語】がない。こんな風に普段の会話では主語を使わないし、使えば違和感が出てくる。逆に英語ではありえない。日本語だと、道を聞くとき「ここはどこですか?」も「Where am I?」と日本語で私は出てこないけど、英語では I が出てくる。英語は俯瞰的なんですかね。2022/02/05
よしどん
11
日本語と英語の差がよくわかった。川端康成の『雪国』の日英両文章での対比がおもしろかった。カナダでの日本語教育の現場での経験で培われた知識がいろいろと語られている。英語をマスターするためのアドバイスにあった三角戦術を実践してみようと思った。2023/06/23
ryo
9
めちゃくちゃ面白かったです!日本語と英語の違いをしることが文化の違いを知ることにもつながるんだな、と思いました!2023/05/03