自閉症のぼくが「ありがとう」を言えるまで

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自閉症のぼくが「ありがとう」を言えるまで

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784864104852
  • NDC分類 936
  • Cコード C0095

出版社内容情報

この本で、世界は自閉症の真実を知った。「声」を手にいれた少年みずから綴る、奇跡の手記。

内容説明

会話のできない重度自閉症の15歳が文字盤でつづる、口コミでベストセラーになった奇跡の手記。こだわり行動、パニック、運動障害、共感覚、学校生活…。重度自閉症の少年が、みずからの症状を解説しながらの、心の成長、そして大人たちへのメッセージ。

目次

第1章 十二歳―怒りと悲しみ(ぼくが手をぱたぱたさせるわけ;なぜ人のお皿のものをとってしまうのか ほか)
第2章 十三歳―過去をふりきる(「できること」にフォーカスする;敏感すぎる感覚 ほか)
第3章 十四歳―自分の人生を生きる(前へ;ふつうの生徒になれた ほか)
第4章 十五歳―高校へ(高校生活を始めるにあたって;中学校への感謝 ほか)

著者等紹介

ケダー,イド[ケダー,イド] [Kedar,Ido]
1996年アメリカ・カリフォルニア州生まれ。作家。会話のできない重度の自閉症者。2歳8か月で重度自閉症と診断され、3歳より行動療法にとりくむ。しかし改善せず、深刻な知的障害があるともいわれた。ところが7歳の誕生日に、自分の意思で字が書けることを、母親が偶然発見。その後、ラピッド・プロンプティングの提唱者ソマ・ムコパディヤイの指導により、文字盤による意思疎通法を学ぶ。これによって高い知性、言語能力、感性を持った少年であることが明らかになった

入江真佐子[イリエマサコ]
翻訳家。国際基督教大学卒。ノンフィクション、児童書、文学の名作を多数手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒラP@ehon.gohon

23
自閉症の子どもたちと関わっていて、これほどの衝撃と感動を覚えた書籍は多くない。普段、まともにコミュニケーションが取れない彼らにも、これだけの感性と、行動とは裏腹の姿があるのですね。 これからも関わっていく自分に、やるべき事の啓示を受けたような気がします。2019/11/26

ケイプ

23
以前読んだ東田直樹さんの本にも共通する部分がありました。自閉症の彼が彼の言葉で彼自身のことを語っています。自分の意思を伝えたいのにその手段が見つからない、伝えられないというもどかしさはどんなに彼を苦しめていたのだろう。「自閉症というのは運動能力の障害であって、知的障害ではないのです。」彼の言葉気づかされるものがあります。2017/06/29

Natsuko

17
アメリカ人の著者の苦悩と活躍、世界に与えた影響は、東田直樹さんと重なる。本著はより専門家や現場スタッフを立ち止まらせると思う。まだまだ自閉症の研究は途上であるがコミュニケーション獲得の可能性の大事さを痛感する。以下メモ。脳と言葉・運動の回線がつながりにくいアプラクシア(失行)。現実から逃げる自己刺激行動(スティム)。人=モノではなく不安により人と関係を持てない。人の「色」が見える(信頼は青いオーラ)、音符が目に見える共感覚。ABA(行動療法)への否定。自分の体を感じる固有受容感覚。一瞬現れる本音の表情。2020/03/16

LIBRA

8
自閉症の本人の著書本。自閉症とは?知っているようで、全く理解していませんでした。知的障害だとばかり思っておりました。 理解をしていることを表せない。運動の障害でした。筆者は、pc入力が出来る様になって本当に良かったです。これは、自閉症を知らない多くの人に読んで頂きたいです。2017/05/11

aaaaki

6
自閉症の方の「真実=(心の内)」が分かる一冊。心の中では、十分に理解していることを幾度も繰り返して教えられる苦痛。馬鹿にされる苦痛。"理解できない"のではなく、"相手への伝え方を知らない"だけなのに。東田直樹さんの著書と類似する点がいくつも見受けられ、私たちがどれほど「自閉症」の方々に偏見の塊で見てしまっているのか。"普通"に生まれて、"普通"に話せて、"普通"に生活できる私たちは彼らにどれほど愚かな行為をしてしまっているのか。彼らの声が届かないのではなく、私たちが聞きに行かなければならない。2016/11/22

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