出版社内容情報
テレビで活躍する著者が初めて明かす生い立ちとライフヒストリー。悪化する両国関係に断腸の思いで、韓国人の間違いと日本人の誤解を解く、渾身のエッセイ。
内容説明
封印してきた祖国への本音!人気テレビコメンテーター初の半生記。韓国人の間違いを正し、日本人の誤解を解く。
目次
第1章 在日に生まれた宿命―私の生い立ち(在日二世として;在日コリアンが選べた道はたったの「三つ」 ほか)
第2章 「反日韓国」への違和感(安倍総理談話について;韓国政治と司法の一体化 ほか)
第3章 竹島問題では「日本の完敗」(竹島「爆破」話の真相;お粗末すぎた日本外交 ほか)
第4章 便宜的すぎる韓国「歴史」問題(「反日」から抜け出せない理由;『朝鮮人強制連行の記録』 ほか)
第5章 韓国外交はなぜ裏切るのか(朴大統領とは何だったのか;朴槿恵退陣の理由 ほか)
著者等紹介
辺真一[ピョンジンイル]
ジャーナリスト。「コリア・レポート」編集長。東京生まれ。明治学院大学英文科卒、新聞記者を経て、フリー。1982年朝鮮半島問題専門誌「コリア・レポート」創刊。1986年テレビ、ラジオで評論活動を開始。1998年ラジオ短波「アジアニュース」パーソナリティー。1999年参議院朝鮮問題調査会の参考人。2003年沖縄大学客員教授、海上保安庁政策アドバイザー(~2015年3月)を歴任。外国特派員協会会員、日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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糜竺(びじく)
35
在日二世で、朝鮮半島と日本との関係について極めて詳しいジャーナリストの辺真一氏が、うまく噛み合わない日韓関係について詳しく書いた一冊です。韓国人より日本を、日本人より韓国をよく知っている著者だけあって、色々と根深い所まで説明してあって、勉強になりました。私自身、そんなに日韓関係についての歴史は詳しくないのではっきりとはいえませんが、戦後の両国の外交のやり取りの色んなすれ違いやら、理性や理屈よりも感情で動く韓国人の国民性など、様々な要因が複雑に絡み合っていて、なんか日韓関係は非常に大変だなと感じました。2018/09/18
西澤 隆
9
朴槿恵政権の終焉頃に書かれた辺さんのいつもと手触りのちがう本は、彼がどう育ち歩いて今のスタンスに至ったかを伝えるもの。通っている小学校が突然都立から朝鮮総連の運営に切り替わったり朴正煕大統領への強い否定の念が伝わってきたり。領土をめぐる話しやいわゆる従軍慰安婦の問題などかなり踏み込んだ思いの吐露もあり、とても真摯な本だなと感じます。文在寅政権になり特にここ1年くらいはコメンテーターとして出ていても擁護が苦しく画面の中で困っていることも多い彼。両国にシンパシーを感じる人がもっとラクになる世の中にしたいなあ。2020/01/08
くりりんワイン漬け
9
左派、右派を感情で決める前に、色々な立場で鳥瞰できる方々の情報をしっかりと入れることは大切である。ただ日韓の関係となると、どうしても偏りがちではある。今回出版された辺氏の本を読ませていただき、記憶にとどめるべき考え方に線を引き2度ほど読ませていただいたが、私の認識の方向性を確かめることができる本でした。参考文献が記載されているわけではありませんが、氏の経験をもとにした考えは、両者の問題点をもう一度考えるヒントをもらえる良い材料でした。2017/05/04
らい
7
日本で育ち、祖国を持つ心情の複雑さをしみじみ感じた。向こう側には向こう側の認識や感情、言い分があるのだろう。その稚拙さがわかるからこその失望というか哀しさみたいなもの、ほのかな怒りを感じた。その点で、きっちりと毅然に対応しない日本の外交にも問題があるというのはわかる。慰安婦合意にしても、被害者や中身そっちのけで、特定の団体が職業として活動してるような印象を受ける。その他も全部上から新たに塗り潰せると思ってるような印象を改めて受けた。国策の是非ではない。卑劣な行いはするべきでない。個人の集まりが国家。2022/03/17
高木正雄
5
テレビでお馴染みの辺先生の本。辺先生をはじめとする在日の方は日韓関係が悪化すると両国の板挟みになって苦悩しているそうだ。この本は朴槿恵が弾劾されてすぐ出版されたものだが、先生が予想していたように慰安婦合意はゴタゴタになった。14年から16年ぐらの中朝関係が悪化していた時期に北を取り込んでおけばと悔やまれる。いまの保守尹政権のうちに慰安婦像など懸案を解決しておくべきだろう2023/12/09
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