内容説明
編集三年目の四葉は、突然の異動に憂鬱だ。異動先はTABEYO編集部。料理がからきしな四葉は活躍できる気が全くしない。
けれどお遣いなら、と原稿回収で「癖の強い監修者」在籍の研究室へ向かうと、血まみれの白衣を纏った異質な人物がいて――その人こそ癖つよ准教授・朝倉だった。
四葉は動揺しながらも出されたマドレーヌ20個を簡単に完食。すると朝倉はその底なし胃袋に眼をつけ、自分の担当になるよう迫ってきた。
料理科学で作った料理を平らげてくれれば仕事も捗り利害一致だというけれど……?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
12
雑誌編集者の四葉は少年コミックから料理に配置換えされる。原稿回収のため准教授・朝倉のもとを訪れると、四葉の大食と鋭い味覚を朝倉が目に留めて担当になるよう迫る。四葉は朝倉が連載コラム「料理の謎」に書くネタがないと困っているのを知って…。連作短編3作品。一般小説の皮を被ったラノベという感じ。読みやすいけれど所々ノリがキツい。料理描写と四葉の食いっぷりが良いので深夜ドラマ枠で飯テロしてもらいたいわ。2025/08/18
りんりん
8
出版社に勤める四葉は、大食漢で、味の違いが判る。そんな四葉は、料理科学の准教授・朝倉の担当をすることになった。3話からなる連作短編集。最初の2話は、日常の謎を扱ったもの。最後の1話は、雨降って地固まるみたいな感じ。2025/08/16
栗山いなり
7
底なしの胃袋を持つ女性編集者が料理科学者の担当になる一風変わったお料理小説。料理科学ってのが結構新鮮だったからか説明の長さは気になったが興味深く読めた。よく考えたら最近こういう小説もかえって珍しくなってる気がする2025/07/20