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ポピュラーサイエンス
わたしたちの体は寄生虫を欲している

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784864102599
  • NDC分類 491.9
  • Cコード C0098

出版社内容情報

腸に寄生虫を戻す。街に猛獣を放つ。大都市のビルの壁を農場にする。驚くべき実験から考える、人間にとって本当に健全な環境とは?

"日本版序文 瀬名秀明  

はじめに

第一章 四四〇万年前、私たちの祖先は……
・ヒトの起源から続く自然の支配

第二章  寄生虫は人類に欠かせない最高のパートナー  
・健康になろうとすればするほど、健康を損なう人たち 
・敵が消えても幻影は残る  
・難病を治す奇跡の寄生虫  
・腸は脳より賢い  
・人体に備えつけられた「細菌の家」  

第三章  乳牛に飼い慣らされて
・人間が野生でなくなったとき 

第四章 すでにいない肉食獣から逃げ続ける脳  
・私たちはつい最近まで獲物だった  
・狩猟を始めた人間に起きた変化 
・毒ヘビとサル 
・だれが生きるかという選択 

第五章 人間が体毛を脱ぎ捨てた理由  
・シラミの力はここまで凄い 
・外国人恐怖症が病気を防ぐ

第六章 太古の昔から現在まで、断崖で暮らす私たち  
・捨てた野生を取り戻すために 

訳者あとがき 

内容説明

「キレイになりすぎた人体」に、今すぐ野生を取り戻せ!腸に寄生虫を戻す。街に猛獣を放つ。大都市のビルの壁を農場にする。―無謀な夢想家たちの、愛すべき実験の数々。

目次

第1章 四四〇万年前、わたしたちの祖先は…
第2章 寄生虫は人類に欠かせない最高のパートナー
第3章 乳牛に飼い慣らされて
第4章 すでにいない肉食獣から逃げ続ける脳
第5章 人間が体毛を脱ぎ捨てた理由
第6章 太古の昔から現在まで、断崖で暮らすわたしたち

著者等紹介

ダン,ロブ[ダン,ロブ] [Dunn,Rob R.]
ノースカロライナ州立大学、生物学部教授。ポピュラー・サイエンスの著者としても活躍しており、一流の科学雑誌を舞台に、多数の記事を執筆。ノースカロライナ州ローリー市に妻モニカとふたりの子供、そして数千種の野生生物と共に暮らす

野中香方子[ノナカキョウコ]
翻訳家。お茶の水女子大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケニオミ

14
久しぶりに素晴らしい本に出合えました。人類はその誕生から長く被食者の立場であったため、少しでも危険と思われる環境を脳は極力排除してきた。それが高じて、今まで共存共栄の関係であった腸内の細菌や寄生虫を排除するようになった。そのため、免疫系の活躍の場が制限され、必要のない状況で免疫系が暴れるようになったのがアレルギーだという説明には大いに納得できました。現に寄生虫を体に戻して喘息を抑える方法が有効であることには頷けました。しかし、本書での最大の収穫は、盲腸の働きを知ったことです。驚嘆すべき働きです。ご一読を!2013/09/09

くさてる

10
本来、人間は自然との相互作用のなかで進化してきたが、文明の進歩のなかで自然と切り離されたことにより様々な影響が出てきたということを具体的な病名を挙げつつ紹介した内容。ちょっとうさんくさい感もありつつ(マイナスの影響として挙げられるもののなかに自閉症まで入っている)、まだまだこれからの分野ということも伝わってきて、単純な、自然礼賛昔は良かったという内容ではありません。細菌の世界の豊かさ、面白さが一番に伝わってきました。2013/12/03

あび

9
人間界から自然が消滅していき、無菌状態とも呼べるほどに細菌や他の生物たちとの接触がほぼ無くなってしまった。その弊害として、体内の防衛反応が過剰に働いてしまい、様々な不具合が発生しているという困難に我々は見舞われている。寄生虫を欲しているとのインパクトのあるタイトルが付いているが、自然を欲していると言える。なかなかの良書だった。HONZにも出ていた様な気がする。2017/12/03

れい

9
寄生虫に焦点を当てた話かと思いきや、テーマは壮大で常識にとらわれない新鮮な見解が述べられていて面白かった。人類が生き延びるために排除してきた寄生虫や捕食者だったが、彼らがいなくなったことで人類は悩ましい負債も背負うことになった。ヒトは生物界の頂点に立ち、ヒトは自らが生身の生き物であることを忘れがちだが、われわれは他の生物とともに共生している。 高齢者が細いひも状のものを見てへびだと怖がるのは太古に人類がヘビに噛まれることを避けてきたなごりかもしれない。2014/02/08

うえ

8
「ワインストックは、寄生虫を患者の体内に入れたことにより、調停役が力を取りもどし、免疫システムの暴走を止めて、体内の平和を保つようになった、と考えている。とは言え…寄生虫の導入にはコストが伴う。最も懸念されるのは、感染症とそれが引き起こす貧血である。しかし、大抵の場合そのコストは恐れるほどのものではない。寄生虫と戦いつづけるコストに比べれば、なおさらである。まんまと棲みついた寄生虫に対して無闇な攻撃を続けると、エネルギーが浪費されるので、調停役は…免疫システムを説得し…自らの腸を攻撃するのをやめさせる」2020/12/04

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