出版社内容情報
2011年3月11日。その場にいた誰もが、その小さな命が生き抜くことを願った。
内容説明
駐車場での出産、浸水する病院、停電や寒さとの闘い…。それは、壮絶な命の記録。あの日、被災地で生まれた子どもたちと家族の物語。
目次
午前4時17分佐藤春晴(さとう・はるせ)
午前7時48分永尾隆東(ながお・りゅうと)
午前11時4分松橋玲奈(まつはし・れな)
午後0時4分木下瑞萌(きのした・みずき)
午後1時13分西村輝道(にしむら・てるみち)
午後2時7分山崎りら(やまざき・りら)
午後3時13分川口陽生(かわぐち・はるき)
午後3時23分瀬川虎(せがわ・とら)
午後3時26分橋本栞(はしもと・しおり)
午後3時56分石田泰造(いしだ・たいぞう)
午後4時23分泉凛(いずみ・りん)
著者等紹介
並河進[ナミカワススム]
1973年栃木県生まれ。コピーライター
小林紀晴[コバヤシキセイ]
1968年長野県生まれ。写真家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばりぼー
46
2011年3月11日、あの大震災の日に生まれた11人の赤ちゃんを取材した記録。中には、震災後倒壊の恐れのある病院から避難して、駐車場の車の中で出産した方もいれば、電気や水が尽きたため、産湯も使えず使い捨てカイロ一つで寒さに耐えた方もいます。多くの人が亡くなったのに、こんな日をお祝いするなんて不謹慎?とんでもない。「小さな命を撮ることは、同時に背後にある多くの失われた命を撮ることだった」という写真家小林紀晴氏の言葉に、深く頷くばかりです。もうすぐ3歳の誕生日、この子達の笑顔がずっと続くことを願っています。2014/03/08
書の旅人
13
「俺は結婚はしても、子どもはつくらない」と言った会社の同僚がいた。こんな世の中では、生まれてきた子どもが可哀想だからだと…。正直、そうかもしれないと思った。でも、それは違うと今は言える。さぁ、遊びにおいで!みんなで笑いあおう!その場を作るのは大人の役目だ。自分が出来ることなど高が知れている。それでも、やるだけやれば、想いは伝わる。だから子どもたちには、笑って出迎えよう。「ようこそ!!」2016/08/15
まゆっち
9
震災の中のお産…とても不安だったろうな…お母さんも周りのみんなも。産まれたことを不謹慎だからってなかなか言えなかった人も。そんなことないです。産んでくれてありがとう。産まれてきてくれてありがとうって思います。2015/06/15
gachi_folk
9
この子達が二十歳を迎える時にゃ、自分はヨボヨボの爺いになっているが、改めてあの日を思い出すだろう。そして心から成人おめでとうと言ってあげたい。2012/05/24
chietaro
4
誕生だけで尊いことです。しかし、東日本大震災の中での出産は母親としての強さや医療の信念を感じました。震災直後はお祝いを自粛しようというムードが流れ、私もそれは感じていました。ただ、誕生日は大切な1日なので別だと思います。喜んで良いと思います。子どもたちが強くたくましく生きてほしいと思います。 2018/02/03
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