EUROMANGA COLLECTION
モンスター 完全版

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  • サイズ B5判/ページ数 271p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784864101264
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0076

内容説明

2026年、ナイキはその驚異的な記憶力により過去を蘇らせ、自分が生まれた1993年、戦火のサラエヴォでの出来事を思い出す。生まれて数日後に出会った同じ孤児のアミールとレイラのこと、彼らを生涯守ると誓ったこと…。さまざまな宗教が覇権を争う時代、ナイキは離ればなれになったふたりを探し出そうとするが、意図せずして世界規模の闘争に巻き込まれてしまう。この争いは謎めいた「モンスター」によって操られていた。エンキ・ビラルが、その驚異的な洞察力を駆使して描く近未来の世界。

著者等紹介

ビラル,エンキ[ビラル,エンキ][Bilal,Enki]
1951年、旧ユーゴスラヴィアのベオグラードで、ボスニア人の父とチェコ人の母との間に生まれる。9歳の時、一家でフランス・パリに移住、現在に至る。1972年、『Le Bol maudit』でBD作家としてデビュー。その後ピエール・クリスタンのシナリオで数々の作品を発表する。中でも『Les Phalanges de l’Ordre Noir』(1979)と『Partie de chasse』(1980)は高い評価を受け、数々の賞を受賞

大西愛子[オオニシアイコ]
1953年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Ai

4
1ページの情報量が多すぎるので、ちびちび読んで、丸1カ月。出生に因縁のある3人、そして、異形の存在・ウォーホールが魅力的。物語もどこに進んでいくか分からず、というかすべてに向かって進んでいくさまがすごい。エンキ・ビラルによる近未来世界は相変わらずかっちょいい。2020/11/11

Junichm

3
メビウスと並ぶバンデ・シネの巨頭の中期代表作! 数十年前に『ニコポル』第1作目を購入してから絵を舐めるように眺めていただけで、ストーリーをまったく読めてなかったのです、、、絶対悪芸術家のオプテュス・ウォーホールとユーゴ崩壊時のサラエヴォで孤児となった3人の兄妹たちの物語は、想像以上にしっかりしたSFだったことに驚いた。シーレ、ベーコンに影響を受けたというのも納得の退廃的かつ独特のタッチで、ひとコマひとコマが一枚の絵に匹敵する密度で描かれていて、通常の小説以上に高濃度の読書になりました。2016/03/28

∃.狂茶党

2
ワイドスクリーンバロック。大変濃厚な作品。普通に描けばそれなりにわかりやすくなるのだろうが、次々重ね書きされていく世界は読者を惑わす。 解説によれば911で深いレベルでの見直しが行われ、描き進める作品であったようだ。独特な密度は野阿梓や、初期の荒巻義雄すきならたのしめると思うが、ちょっととっつきづらいかもしれない。そしてこれは短編SFです。2019/09/06

ヴィオラ

2
天野さんを思い出す絵は、そんなに好きなタイプではないけれど、その絵力には本当に圧倒されっぱなし。でも、話は正直良く分からない…(^_^;)一回読んだくらいでは、理解できないのかも。2012/01/09

龍國竣/リュウゴク

0
サラエヴォから始まり、その地に束縛される物語。そこが支点となって、抽象的で壮大な物語は動いていく。驚異的な記憶力を持つ主人公、序盤は彼の意識の流れをもってして語られていく。けれども、三人が合流していく内に対話形式になっているのが印象的だ。2013/06/10

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