内容説明
アニメーションの起源とこれから。アニメーションとは、絵やモノに「動き(生命)」を与える芸術である―。アニメーションをすべての動画映像の起点として映像文化史のなかに位置づけ、その芸術的・産業的意味を問い直す。長年制作に携わってきた立場から、日本のアニメ産業が抱える問題も提起。実務家と研究者、その両方の知識と経験をもとにしたアニメ論。
目次
はじめに 本書のねらい
1 映像史―アニメーション以前(映像の起源から初期映像エンターテインメント;写真―静止画の歴史;アニメーション―動画の歴史;映画の誕生;映画とアニメーション、それぞれの定義)
2 アニメーションから「アニメ」へ(アニメーションの渡来から戦前;戦中から戦後;現代日本のアニメ;結び)
あとがき アニメ人生を振り返って
著者等紹介
康村諒[ヤスムラリョウ]
アニメーション演出家、脚本家、プロデューサー。放送大学大学院文化科学研究科修了。現在、帝京大学文学部日本文化学科准教授。1976年、アニメーション制作会社タイガープロダクション入社。『大空魔竜ガイキング』『一休さん』『銀河鉄道999』『UFOロボ・グレンダイザー』等の演助進行(演出助手兼制作進行)を経て演出になる。スタジオコクピット(演出)、パシフィック・アニメーション・コーポレーション(演出・監督)、ウォルト・ディズニー・アニメーション・ジャパン(シリーズ・コントローラー)、セブン・アークス・ピクチャーズ(代表取締役プロデューサー)を経て現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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