ナチス映画論―ヒトラー・キッチュ・現代

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ナチス映画論―ヒトラー・キッチュ・現代

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  • サイズ A5判/ページ数 328p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784864051446
  • NDC分類 778.2
  • Cコード C1074

内容説明

近年、ナチスドイツ/ヒトラーを題材にした映画が多数製作・公開されている。なぜナチスは観客の興味を惹くのか?プロパガンダにはじまり、戦争責任の追及、悪のイコン、表象不可能性の問題を経て、ナチス表象はいま新たな段階を迎えている。本書では、戦前から現代までのナチス映画をとりあげ、映像論、映画史、ドイツ史、キッチュ論など多角的な視点から、それらが人々を「魅了」し「熱狂」させる謎、周辺国や演劇などの他ジャンルにおよぶ余波、現在にいたるファシズムの問題を検証する。世界各国で右傾化、排外主義の波が起こりつつある現在、私たちはナチスの表象から何を学べばよいのだろうか。巻末には主要なナチス映画50作品のガイドを掲載。

目次

1 ETHICS‐REPRESENTATION(現代の映像環境とナチス映画―ゾンダーコマンドとヒトラーはどこを歩くのか;ホロコースト表象の転換点―『サウルの息子』の触感的経験をめぐって;キッチュで殺せ―ナチス・映画・小市民)
2 HITLER‐GERMAN STUDIES(ナチス時代のドイツ人;戦後ドイツにおけるヒトラーの表象―悪魔からコメディアンへ;ナチスVSニュージャーマンシネマ)
3 AFTERMATH‐OTHER COUNTRIES‐THEATER(石鹸と沈黙―イスラエル映画に見る生還者の表象;アイヒマンの同郷人―ピナ・バウシュとナチズムの影)

著者等紹介

渋谷哲也[シブタニテツヤ]
ドイツ映画研究。東京国際大学国際関係学部教授

夏目深雪[ナツメミユキ]
批評家・編集者。映画を中心に演劇やダンスなどについても執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

64
ナチスが主題の映画を論じた一冊。評論という事で所謂B級映画は含まれておらず、真面目にナチスの問題と取り組んでいる映画が主題。その為「シンドラーのリスト」「ヒトラー最後の十二日間」「サウルの息子」「帰ってきたヒトラー」辺りを見ていたら内容は理解することが出来る。あと映画の評論よりそれが成立した周辺の文化を論じたものの方が面白いのも特色。大学でのファシズム体験とその教授の描く当時のドイツとか、映画におけるヒトラー像の変遷だとか、イスラエルでの生還者の立場とか。巻末のガイドは便利だけど何故か食指は動かんのよね。2020/01/18

パトラッシュ

11
各国のナチスを題材とした映画からナチス時代のドイツ映画をも通じて「なぜ現代人はヒトラーとナチスに魅了されるのか」を分析する。取り上げられた作品に共通するのはヒトラーへの怖れと憧れをこめた眼差しだ。貧乏な画家志望の青年から大国の独裁者にのし上がって史上最大の戦争を引き起こし、その影響と傷痕は今日まで及ぶなど凡人には理解できない。絶対の悪とされる彼の真実を知りたい人が絶えないからこそ、悲劇から喜劇、加害者から被害者まで様々な視点からナチス映画が製作され続ける。結果、今こそヒトラーは世界を制覇したと言えるのだ。2020/02/28

fritzng4

2
「戦後ドイツにおけるヒトラーの表象」が興味深い。『ヒトラー〜最期の12日間〜』を機に、ドイツ人はヒトラーを別の脈絡の中に据えることができ、ここから自国のナチス映画が増えていったという指摘に唸る。ナチス映画50本のリストは面白い(2000年以降が20本)が、いろんな人のコメント付ナチス映画ベスト10とか読んでみたい。映画観がわかりそうだから。2020/02/01

ぴよ子

1
流し読み。周辺知識がある程度あっても、実際の映画はほぼ知らない、だとちょっと厳しかった…。 「ファシズム体験」のコラムは実に興味深い。2020/05/09

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