戦後映画の産業空間―資本・娯楽・興行

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戦後映画の産業空間―資本・娯楽・興行

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  • サイズ A5判/ページ数 348p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784864050982
  • NDC分類 778.09
  • Cコード C1074

出版社内容情報

産業としての日本映画
芸術だけが映画ではない。資本の論理からとらえ直す、もう一つの戦後映画史。芸術だけが映画ではない。映画会社の経営戦略、あの手この手の企画・宣伝、背後にある国家の政策、観客や他メディアとの関係など、資本の論理からとらえ直す、もう一つの戦後映画史。

はじめに=谷川建司
【? 最大利益を確保するための構造】
1 日活の映画製作再開と「五社協定」──ポスト占領期における企業間競争の変化=井上雅雄
2 日本映画輸出振興協会と輸出向けコンテンツ──政府資金活用による怪獣映画製作とその顛末
=谷川建司
3 東映動画株式会社における映画製作事業とその縮小=木村智哉
4 独立プロダクションの製作費に見る斜陽期の映画産業──ピンク映画はいかにして低予算で映画を製作したのか=板倉史明
【? 観客との関係から定まる方向性】
5 リバイバル・メロドラマ──戦後日本におけるメロドラマの再映画化ブームについて=河野真理江
6 東宝サラリーマン喜劇“社長シリーズ”の成立と終焉=西村大志
7 混淆するチャイナカラーの分流──昭和戦後期の日本映画はなぜ「中国表象」を必要とするのか=アン・ニ
8 戦後原子力映画と「安全神話」史=ミツヨ・ワダ・マルシアーノ
9 大手映画会社の初期テレビ産業への進出──テレビ映画製作を中心に=北浦寛之
10 試論・映画スター大川橋蔵──東映スター中心主義とファンの狭間で=小川順子
11 セーラー服と機関銃とサウンドトラック盤──初期「角川映画」における薬師丸ひろ子のレコードの役割=長門洋平

谷川建司[タニカワタケシ]
谷川建司?(たにかわ・たけし)
早稲田大学政治経済学術院客員教授。映画史、大衆文化研究
『アメリカ映画と占領政策』(京都大学学術出版会、2002年)、『戦後「忠臣蔵」映画の全貌』(集英社クリエイティブ、2013年)、『東アジアのクリエイティヴ産業──文化のポリティクス』(共編著、森話社、2015年)、『大衆文化とナショナリズム』(共編著、森話社、2016年)

井上雅雄[イノウエマサオ]
井上雅雄?(いのうえ・まさお)
立教大学名誉教授。文化経済学、映画産業史
『文化と闘争──東宝争議1946?1948』(新曜社、2007年)、『思想史としての現代日本』(共著、岩波書店、2016年)

木村智哉[キムラトモヤ]
木村智哉?(きむら・ともや)
明治学院大学ほか非常勤講師。アニメーション史、映像産業史
『アニメ研究入門 アニメを究める9つのツボ』(共著、現代書館、2013年)、「商業アニメーション制作における「創造」と「労働」──東映動画株式会社の労使紛争から」(『社会文化研究』18号、2016年1月)

板倉史明[イタクラフミアキ]
板倉史明?(いたくら・ふみあき)
神戸大学大学院国際文化学研究科准教授。映画学
『映画と移民──在米日系移民の映画受容とアイデンティティ』(新曜社、2016年)、「黎明期から無声映画期における色彩の役割──彩色・染色・調色」(『日本映画の誕生』日本映画史叢書15、森話社、2011年)

河野真理江[コウノマリエ]
河野真理江?(こうの・まりえ)
立教大学兼任講師、青山学院大学非常勤講師、静岡文化芸術大学非常勤講師。日本映画研究、メロドラマ研究
「『猟銃』論──文芸メロドラマの範例的作品として」(『映像学』90号、日本映像学会、2013年)、『メロドラマ映画を学ぶ──ジャンル・スタイル・感性』(共訳、ジョン・マーサー&マーティン・シングラー著、フィルムアート社、2013年)

西村大志[ニシムラヒロシ]
西村大志?(にしむら・ひろし)
広島大学大学院教育学研究科准教授。文化社会学、歴史社会学
『大学的広島ガイド』(共編著、昭和堂、2012年)、『映画は社会学する』(共編著、法律文化社、近刊)

晏?[]

ミツヨ・ワダ・マルシアーノ[ミツヨ ワダ マルシアーノ]
ミツヨ・ワダ・マルシアーノ?(Mitsuyo Wada-Marciano)
カールトン大学芸術文化学部/文学・芸術・文化比較研究所教授、京都大学大学院文学研究科客員教授。映画・映像研究、日本文化史、トランス・カルチュラル・スタディーズ
『ニッポン・モダン──日本映画1920・30年代』(名古屋大学出版会、2008年)、『デジタル時代の日本映画──新しい映画のために』(名古屋大学出版会、2010年)

北浦寛之[キタウラヒロユキ]
北浦寛之?(きたうら・ひろゆき)
国際日本文化研究センター助教。映画学
「興行者たちの挑戦──1950年代から60年代の日本の映画産業」(『観る人、作る人、掛ける人』日本映画は生きている3、岩波書店、2010年)、「ワイドスクリーンと日本映画の変貌──変化する撮影のスタイル」(塚田幸光編『映画とテクノロジー』ミネルヴァ書房、2015年)

小川順子[オガワナオコ]
小川順子?(おがわ・なおこ)
中部大学人文学部准教授。日本文化研究、時代劇映画
『「殺陣」という文化──チャンバラ時代劇映画を探る』(世界思想社、2007年)、『映画の身体論』(共著、ミネルヴァ書房、2011年)

長門洋平[ナガトヨウヘイ]
長門洋平?(ながと・ようへい)
国際日本文化研究センター技術補佐員。音楽研究、映画研究
『映画音響論──溝口健二映画を聴く』(みすず書房、2014年)、『フィリップ・ガレル読本──『ジェラシー』といくつもの愛の物語』(共著、boid、2014年)

内容説明

芸術だけが映画ではない。映画会社の経営戦略、あの手この手の企画・宣伝、背後にある国家の政策、観客や他メディアとの関係など、資本の論理からとらえ直す、もう一つの戦後映画史。

目次

1 最大利益を確保するための構造(日活の映画製作再開と「五社協定」―ポスト占領期における企業間競争の変化;日本映画輸出振興協会と輸出向けコンテンツ―政府資金活用による怪獣映画製作とその顛末;東映動画株式会社における映画製作事業とその縮小;独立プロダクションの制作費に見る斜陽期の映画産業―ピンク映画はいかにして低予算で映画を製作したのか)
2 観客との関係から定まる方向性(リバイバル・メロドラマ―戦後日本におけるメロドラマの再映画化ブームについて;東宝サラリーマン喜劇“社長シリーズ”の成立と終焉;混淆するチャイナカラーの分流―昭和戦後期の日本映画はなぜ「中国表象」を必要とするのか;戦後原子力映画と「安全神話」史)
3 他メディアとの共存がもたらす繁栄(大手映画会社の初期テレビ産業への進出―テレビ映画製作を中心に;試論・映画スター大川橋蔵―東映スター中心主義とファンの狭間で;セーラー服と機関銃とサウンドトラック盤―初期「角川映画」における薬師丸ひろ子のレコードの役割)

著者等紹介

谷川建司[タニカワタケシ]
早稲田大学政治経済学術院客員教授。映画史、大衆文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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tkm66

1
まず全体としてクオリティは高い。10本の批評の中で〈非常に高い〉×③・〈高い〉×②・〈普通〉×②・〈低い〉×②・〈どうでも良い〉×①。2018/08/08

Arol Color

0
長門洋平の論考2021/08/07

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