内容説明
近代の終わりが問われている今日、「倫理」という視点を哲学的に捉えなおした「人間論」の入門書。
目次
第1部 人間論としての倫理学―二十一世紀を支える理論枠組みとしての倫理
第2部 近代啓蒙以後の人間論
第3部 理性の危機と科学批判
第4部 手仕事の道具と生活の確からしさ
第5部 ポストモダンのニヒリズム
第6部 人間的な生のために
著者等紹介
石崎嘉彦[イシザキヨシヒコ]
1948年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。哲学・倫理学専攻。摂南大学教授
森田美芽[モリタミメ]
本姓:池田。1958年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士中途退学。哲学・倫理学専攻。大阪キリスト教短期大学助教授
紀平知樹[キヒラトモキ]
1969年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。哲学・倫理学専攻。大阪大学大学院講師
丸田健[マルタケン]
1967年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程単位取得退学。哲学専攻。大阪大学大学院講師
吉永和加[ヨシナガワカ]
1968年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程退学。哲学・倫理学専攻。博士(文学)。岐阜聖徳学園大学助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マウンテンゴリラ
2
私自身の狭く、浅い出版、言論界への展望だけであるが、今、倫理という言葉が、盛んに取り上げられているように感じられる。それが、将来に向けての世のあり方、人間の生き方を提言、発信する役目を担う知識人の傾向であるとすれば、明るい兆しであると言えるのではないだろうか。思えば近代、特に19世紀以降の市民社会、資本主義、民主主義へと自由と平等の権利は拡大し続けてきたようにも見え、その反面、それらに窮屈感や見通しの暗さを感じているのが現代であるとも言えるような気がする。→(2)2018/06/13
verbab
0
非普遍的な道具の素晴らしさについて述べている章があったが、対置された大量消費財(臭いのしないモノ)への批判がありきたりだし論理的に弱かったように思う。 2011/03/06
もろろろ
0
ポストモダンと倫理ってなんとなく語義矛盾っぽい雰囲気がある。そもそもモダンの次という意味でポストモダンを使うのならば、それはモダンの枠を出ていない。2010/07/31