内容説明
変動する境界、越境する民衆。米軍占領下の琉球において、台湾・日本との間に引かれた境界線を越え、物資を運んだ人々がいた―軍政資料、裁判記録、当事者へのインタビューなどから、戦後の復興に寄与した「密貿易」人の経済活動を明らかにし、そこに島嶼社会が自立するためのモデルを見出す。
目次
序章 琉球列島における共同体の連携
第1章 与那国島私貿易ネットワークモデル
第2章 宮古島の私貿易
第3章 沖縄本島の私貿易
第4章 口永良部島の私貿易
終章 私貿易時代の終焉とそのネットワークの形態について
著者等紹介
小池康仁[コイケヤスヒト]
1980年、千葉県生まれ。2012年、法政大学大学院政治学研究科政治学専攻博士後期課程修了(政治学博士)。現在、与那国町役場総務財政課台湾交流記録整理業務嘱託員、法政大学沖縄文化研究所国内研究員、沖縄大学地域研究所特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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