出版社内容情報
戦後5年,フキの孫たちもようやく落ちつきを見せ,結婚するもの,ブラジルへ渡る者,それぞれに分散していったが…。 中学生から
内容説明
戦後5年、日本の社会もようやくおちついてきた。庄作の娘信子は、予科練帰りの従兄の勲と結婚し、一家にも明るさが戻った。復員後、無気力な生活を送っていた幸彦も、母あやたちの援助によって、ブラジルへ旅立った。昭和29年9月、花房あいは、青函連絡船洞爺丸の遭難で、夫を失った。開拓農民の波瀾の歴史を描く大河小説、第9巻。産経児童出版文化賞大賞,日本児童文学者協会賞、路傍の石文学賞。中学以上向。