内容説明
祝祭とは転倒させる快楽を求める時空のことである。祝祭の物語である『うつほ物語』は、日常を決して捨て去ることなく、非日常の世界を希求し続ける。二項対立的でありながら両義的でもある、エネルギーに満ちあふれた現存最古の長編物語を読む。
目次
序章 『うつほ物語』の扉(物語の現在)
第1章 音楽物語論(虚構の音楽;“耳”の音響;書物の“音”;秘曲の醸成;記憶の“音”)
第2章 祝祭物語論(祝祭の狼煙;闇の祝祭;祝祭の果て;幻想の祝祭)
第3章 “絵解”論(絵と“絵解”;“絵解”の語り)
附編 『うつほ物語』関連資料(作品別音楽演奏場面;『うつほ物語』音楽関連記事一覧;『うつほ物語』“絵解”資料)
著者等紹介
伊藤禎子[イトウテイコ]
1978年広島県生まれ。2001年清泉女子大学文学部卒業。2009年学習院大学人文科学研究科博士後期課程修了。博士(日本語日本文学)。現在、学習院大学文学部日本語日本文学科非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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