感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roatsu
16
文体が少し独特で個人的には読みにくく感じるけれど、北条氏康という名将の誕生から終焉までを網羅的に把握できる年代記として充実している。武田、今川、上杉に東国の中小国衆、と同時代の小田原北条氏を取り巻く勢力との関係を通じ複合的に絡み合う戦国時代の関東情勢を俯瞰する内容でもある。本家から越後の長尾氏に承継された上杉氏との長い戦いがその後半生で大きなウェイトを占め、しみじみ大変だったんだなあという感じ。外交と内政は現代でも重要だけれど、武力衝突が常の往時、その舵取りを一つ誤れば滅亡にも繋がりかねない状況を考えれば2024/08/08
さとまる
10
同時代の京都人から「天下無双の覇主」と評された小田原北条家3代目氏康の評伝。実は氏康の評伝ってこれまであまり無かったのですよね。著者の黒田先生曰くこの本はあくまでもダイジェストであり、本格的な評伝は小田原北条家が大河ドラマに採用されたら出すとのことでもありました。図説シリーズだけにカラー掲載された写真や図表が多く特に地図は非常に分かりやすいもの。ビジュアル的に北条家の領土の広がり具合を把握できる。2024/09/18
スプリント
8
関東覇権に向けて勢力を拡大した北条氏康の功績をたどります。上杉家や武田家、今川家と違って一族の結束が乱れなかったことが大きいですね。 関東の大部分を支配したにもかかわらず安房の里見家が残り続けたことも注目に値すると思います。2024/09/30
デンジャラスゾンビ
5
https://humaniste.jp/blog/560707sodw2024/07/17
竜玄葉潤
5
氏康になんか好意を持っている、それがなぜだか未だに分からん。信玄みたいに(嘘つきな)策士でもなく、謙信みたいに(強盗的に)強くもなく、信長みたいに(パワハラな)トップリーダーでもない。でも、なぜか成功しているようにみえる。2024/08/31
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