感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
MUNEKAZ
9
このシリーズも残すところあと僅かとなったが、織田家の「家臣」が大半を占めるこの巻は、やはりどこか雰囲気が違うように感じたり。既刊は数か国を従える大大名であれ一群すら確保できない国衆であれ、主役は独立独歩の戦国大名たちであり、その生き残りをかけたサバイバルが面白かったのだが、本書はやはりそこが希薄(荒木村重など例外もあるけど)で、別巻としたのも頷ける。とりあえず柴田、明智、羽柴といった所謂「軍団長」と言われる武将たちは、ある程度の自律性を持った織田政権下の「譜代大名」と捉えるべきというのは興味深かった。2025/10/27




