目次
足利成氏―関東を戦国の渦に巻き込んだ初代古河公方
足利政氏―息子と対立、隠遁に追い込まれた二代目古河公方
足利高基―肉親との泥沼の戦争を繰り返した三代目古河公方
足利晴氏―衰退する家運を支えた四代目古河公方
上杉顕定―生涯を戦乱に明け暮れた関東管領
長尾忠景―山内上杉氏の家宰を争った長尾景春の仇敵
長尾景春―生涯をかけて主家に抗った不屈の闘将
上杉定正・朝良―太田道潅を殺害、伊勢宗瑞の抵抗勢力
太田道潅―新時代を切り開き、“伝説”を生み出した名将
太田資頼―長き戦いの末に掴んだ岩付城主の座〔ほか〕
著者等紹介
黒田基樹[クロダモトキ]
1965年生まれ。早稲田大学教育学部卒。駒沢大学大学院博士後期課程満期退学。博士(日本史学、駒沢大学)。現在、駿河台大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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翠埜もぐら
23
足利氏や上杉氏の個人名はそこそこわかるようになってきましたが、千葉氏とか横瀬氏なんかは氏族名は頻繁に出てきても個人名までは手が回りませんでした。ので、読み始めは?マークが飛び交っていましたが、なにせ同時代同地域。同じ事件をこっち側からとあっち側から見る、みたいな感じで繰り返し重なり合った記述が多かったので、なんとかそこそこつながって理解できたかな。小弓公方足利義明も通史ではサクッと流されている彼ですが、関東全体を支配することのできる「貴種」足利氏としての立ち位置が良くわかって面白かったです。2023/05/19
MUNEKAZ
21
戦国時代前半、享徳の乱から永正の乱後までの関東に盤踞した大名や国衆を紹介した列伝。伊勢宗瑞や太田道灌といったビッグネームもいるが、読みどころはやはり常陸江戸氏や大掾氏、真里谷武田氏のような、とても一般書で深掘りされることのなさそうな国衆の最新研究に触れられるところか。この時代はまだ古河公方や関東管領の権威も残っており、公方家の分裂や両上杉家の争いが、国衆同士の対立とリンクして連鎖的に抗争が続く様が見て取れる。ただ国衆たちも独自の論理で動き出しており、さらに後北条氏が次第に影響力を持ち始めているのも面白い。2022/12/24
さとまる
10
享徳の乱から長享の乱を経て永正の乱に至るまでの東国戦国時代前期に活躍した武将たちの列伝。公方や大名だけでなく国衆レベルでも取り上げているのが嬉しい。武田信長の項目を読んで彼や上総武田氏に興味がわいたので、その辺りの本も探して読みたい。2024/03/21
竜玄葉潤
1
さすがに買うのは高い、と思っていたので、図書館に入ったのは嬉しかったが、読んだら関東ですらついていくのがやっと、他の地方はまだ無理かも。2024/06/24
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- 和書
- ブラウン有機化学 〈上〉