内容説明
“軍神”と恐れられた謙信の全合戦録。武田・北条との激闘、難敵の関東国衆連合を撃破、織田精鋭軍を手取川で紛砕。最新の研究成果にもとづき、通説に挑む!
目次
プロローグ 越後長尾一族―謙信登場前史
第1部 “軍神”謙信の戦争(多士済々な家臣団と軍役;上杉軍団を構成する「衆」;軍事を支えた経済基盤;都市府中の支配と留守番役;戦国を代表する本城・春日山城 ほか)
第2部 上杉謙信の生涯(誕生、長尾一族としての景虎 享禄3年(1530)~天文15年(1546)
家督継承、越後国主への途 天文16年(1547)~天文21年(1552)
上杉憲政の保護、はじめての上洛 天文22年(1553)~天文23年(1554)
国衆たちを救うため信濃へ出兵 天文24年(1555)~永禄2年(1559)
北条氏康・武田信玄との激突 永禄3年(1560)~永禄4年(1561) ほか)
エピローグ その後の上杉氏―各所で祀られた謙信
著者等紹介
今福匡[イマフクタダシ]
1964年神奈川県生まれ。米沢温故会・米澤直江會会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サケ太
19
面白い!著者の『上杉謙信 「義の武将」の激情と苦悩 (星海社新書)』を読んでいたものの、今回は戦を中心に上杉謙信が描かれている。上杉憲政との関係性、小田原城での戦いについての話が個人的に興味深かった。2022/04/18
さとまる
4
上杉謙信評伝の現時点での決定版になるのかな?軸となっているのは謙信の戦。この視点から描かれている。2022/06/14
長重
2
図説シリーズなので、やはり内容的には見た事がある定説メインの書籍でした。 豊富な図を用いて、川中島の戦いの解説や、七尾城攻略からの手取川への流れの図は、分かりやすかった様に感じました。 謙信妻帯説の存在に少しだけ触れていたり、越中で楽市をした話は知らなかったので、興味深かったです。 謙信好きなガチ勢よりも、初心者にオススメの書籍な印象。2022/12/27
菊地
2
近年の最新研究が反映されている先進的な内容ながら、図解や地図も多く読み易く仕上がっている良著。 史実の「上杉謙信」を掘り下げる入門書・参考書として、現時点での最適な一冊だと思いますね。2022/05/29
Go Extreme
1
越後長尾一族―謙信登場前史 軍神・謙信の戦争: 上杉軍団を構成する衆 軍事を支えた経済基盤 本城・春日山城 義の武将像と越山 戦争の拠り所となった信仰 上杉謙信の生涯 上杉憲政の保護、はじめての上洛 国衆たちを救うため信濃へ出兵 北条氏康・武田信玄との激突 最も頼りとする長尾政景を失う 苦戦する関東・信濃戦線 本庄繁長の乱、北条氏との同盟 織田信長と同盟を結ぶ 相次ぐ関東諸将の離反 時代を見据え、景勝に家督を譲与する 手取川で織田勢を蹴散らすも、突然の死 その後の上杉氏―各所で祀られた謙信2024/09/20