内容説明
武家と公家に君臨した将軍職の実情とは?各将軍の事績、誕生・生育儀礼、家格・所領・鎌倉公方との関係など最新研究を基に足利将軍を丸裸に!俗人・僧侶・女性まで掲載した将軍子弟辞典や史料紹介など付録も充実。
目次
第1部 歴代足利将軍の事績(初代・足利尊氏;二代・足利義詮 ほか)
第2部 足利将軍の一生(誕生;生育儀礼 ほか)
第3部 将軍の政務と生活(将軍と室町殿(北山殿・東山殿)
家格 ほか)
第4部 足利将軍子弟辞典(足利高義;足利直義 ほか)
著者等紹介
木下昌規[キノシタマサキ]
1978年生まれ。現在、大正大学文学部准教授
久水俊和[ヒサミズトシカズ]
1973年生まれ。現在、明治大学兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
17
足利将軍たちの簡単な事績の紹介から、彼らが関わった様々な用語の解説。誕生から菩提寺の通過儀礼。日常や政務。将軍と室町殿の違いについて。将軍たち(全員ではないが)が旅をしていた、というのは面白い。足利将軍子弟辞典では、足利義視の子どもが意外と多いなぁと感じた。2022/04/15
Toska
13
足利将軍の列伝のみならず、関連事典まで出てしまう21世紀。かつてはほとんどハブられていた室町時代も、思えば遠くまで来たものだ。誕生から葬送儀礼・菩提寺に至るライフサイクル、あるいは政策、ブレーン、天皇家との関係、文化的な事績、偏諱などなど、将軍たちの多様な側面を浮かび上がらせる好著。欲を言うなら、付録の史料は削ってでも各項目をより手厚くしてほしかった。あと、校正がちょっと甘いような気がする。2025/05/14
さとまる
4
足利将軍15代の事績が中心ではなく、彼らが生まれてから死ぬまでどのような生活を送ったかが各項目ごとに解説されている。項目が多いのでどうしても1項目あたりの内容が薄くなってしまうのは残念。2022/06/04